第653回 明大スポーツ新聞部 ズームアップ
文・写真/尾﨑 陽菜(情報コミュニケーション学部3年)
大学最後の挑戦はあっけなく幕を閉じた。4年生にとって集大成となる全日本大学選手権大会(インカレ)でまさかの初戦敗退。主将の平松克樹は「情けない結果に終わってしまった」と悔しさをにじませた。
今年度、バスケットボール部の道のりは決して平坦なものではなかった。関東大学1部リーグ戦(リーグ戦)はなかなか勝利を挙げられず苦戦。入れ替え戦では2部降格の危機に陥ることもあった。それでも、リーグ戦1巡目の大東大戦での念願の勝利や、接戦を繰り広げた神大戦を経て、チームは確実にレベルアップしているはずだった。
インカレ優勝を掲げた矢先の惜敗。相手の拓大の勢いに飲まれ、「自分たちから仕掛けることがなかなかできなかった。さらに点差を広げるバスケットができなかった。負けている状況でチーム一丸となって逆転を狙う力が足りなかった」と課題に挙げたように、一つ一つの詰めの甘さが敗戦という結果を招いてしまった。
平松の明大での挑戦は終わったが、バスケ人生はこれからも続いていく。今シーズンからファイティングイーグルス名古屋に特別指定選手として加入することが決定した。昨年12月の試合では早くもプレータイムを獲得し、プロ選手として好スタートを切った。学生時代に培った経験を糧に、B1の舞台で輝け。
(ひらまつ・かつき 情報コミュニケーション学部4年 福岡大学附属大濠高校 173cm・71kg)
明治大学広報第794号(2025年2月1日発行)掲載