第644回 明大スポーツ新聞部 ズームアップ
文/七海 千紗(文3) 写真/上原 朋子(法3)
昨年度、東日本大学選手権3位、全日本大学選手権(以下、インカレ)ベスト8、秋季関東大学1部リーグ戦で4年ぶりに勝ち越しを決めるなど、大きな成長を見せた明大バレーボール部。今年度は岡本知也が主将に就任し、さらなる“明治のバレー”を追い求める。岡本は同じポジションの先輩・工藤有史(現VC長野トライデンツ)のケガにより3年次の秋からスタメンに定着。「自分がエースにならないといけない」と急成長を遂げ、紫紺の新エースとなった。
今年度は「型にとらわれず自分たちの新しいバレーをつくって、去年より団結力のあるチームにしたい」とチーム改革に乗り出す。従来の切り返しからの速いコンビバレーに加え「ブロックとレシーブの関係を具体的なシステムや戦術を取り入れてやっている。去年よりディフェンス力を意識したチーム」を目指し日々練習に励む。
そんなバレーボール部は、4月上旬から春季関東大学1部リーグ戦(以下、春リーグ)が開幕。初戦の筑波大戦は、リベロ2枚体制や春高優勝を経験した新戦力も加わり、昨年度と大きく変化したフレッシュなスタメンに。岡本は4年生唯一の出場となったが「1年生がやりやすい環境を意識して取り組んだ」と攻守で下級生を引っ張り、初陣を勝利で飾った。主将として「周りを見る目やコミュニケーションを試合中以外も常に意識していきたい」と語る岡本。春リーグの目標は「全勝で優勝すること」。そして昨年度惜しくもかなわなかったインカレでの5年ぶりのセンターコートへ。その先には目標とする日本一が待っているはずだ。“明治らしさ”全開のチーム岡本の勇姿を見逃すな。
(おかもと・ともや 政経4 五所川原工 183㎝・74㎏)