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2025.09.26

アメリカズ・ゴット・タレントの出演から、シルク・ドゥ・ソレイユへの挑戦へ|山本聖華さん

経営学部学生

小学2年生から一輪車競技を始め、小学4年生の時に初めて全国優勝を果たした山本聖華さん。その後も競技を続け、通算7回の全国優勝を経験。高校3年生の時には、海外の人気番組「アメリカズ・ゴット・タレント(AGT)」に出演し、初の国際舞台にも挑戦することに。そして現在は、世界的なエンターテインメント集団「シルク・ドゥ・ソレイユ」のステージに立っています。今回は、これまでの歩みや挑戦、その原動力について山本さんに伺いました。

課外活動を紹介してくれた方山本聖華さん(経営学部3年)

大好きな一輪車との出会い

一輪車競技はいつから、どのようなきっかけで始めましたか

4歳の時、幼稚園で補助輪付きの一輪車に出会ったことが始まりです。当時から一輪車が本当に大好きで、家の近所で日が暮れても乗っていた記憶があります(笑)。競技としては、小学2年生の時に一輪車のクラブチームがあることを知り、習い事の一つとして取り組み始めました。

競技をしていて大変だったことはなんですか

周りの人とのコミュニケーションです。ペア演技や団体競技では、他の人と息を合わせて演技するため、コミュニケーションが取れていないと当然良い演技はできません。演技に正解はないため、いかに一人一人が意見を出し、まとめるかが重要になります。みんなが納得して一つの目標に向かうことは、一輪車だけでなく学生生活においても生かされていると感じています。

大会での優勝を経験して、どのような学びを得ることができましたか

最後まで諦めずに自分を信じることの大切さを学びました。大会本番前の練習では、挫折や技の練習のしすぎでスランプに陥る時期もあったのですが、その時こそ自分を信じて「良い成果へつなげるための試練なんだ」とポジティブに捉えるようにしました。一つ一つの試練を乗り越えるたびに、自分が一回り成長できたと思います。

念願のペア全国総合優勝をした際の一枚

大学ではどのようなことを学んでいますか

一輪車競技を全国へ、世界へ広めるために「パフォーマーとしてだけでなく、経営者として自ら動きたい!」と考え、経営学部に入学しました。ビジネスマーケティングの基礎から応用までを学びながら、現在所属している古川裕康ゼミで、グローバル・マーケティングについて研究しています。実際に海外の日系企業を訪問したり、同期のゼミ生と一緒にマーケティングについて研究したりすることで、やりがいを感じながらゼミ活動に励んでいます。

一輪車を通じてエンターテインメントの聖地アメリカへ

アメリカズ・ゴット・タレントに出演されたきっかけや経緯について教えてください

光栄なことに、一輪車協会の方や一輪車競技に取り組む知り合いの先輩から声をかけていただいたことがきっかけです。先輩方と一緒に予選に臨み、本選進出の切符をつかむことができました。4カ月後に渡米し、本選に12人で出場しました。本選では、準々決勝を突破し、準決勝まで進んだのですが、最後は惜しくも決勝進出とはなりませんでした。

実際に出演してみて、いかがでしたか

人生で一番大きな舞台にいきなり立ったような気分だったので、心臓が飛び出るような感覚でドキドキしていました(笑)。ただ、演技を終えた時は、とにかく最高に楽しかったです!準決勝の演技が終わった時に、観客の方々がスタンディングオベーションしてくれたあの光景を、今でも覚えています。人生最高の緊張と楽しさを同時に味わう特別な瞬間でした。

アメリカズ・ゴット・タレントの本選に出場(上段右から2番目が山本さん)

アメリカズ・ゴット・タレントへの出演を通じて、どのような気づきを得ることができましたか

自分の好きなものを世界に発信できることのうれしさを全身で感じることができました。競技名を言っても、なかなか理解されづらい一輪車競技を、まさかエンターテインメントの聖地であるアメリカで披露できる日が来るとは夢にも思っていませんでした。「一つのものを極め諦めなかった先には、素晴らしいことが待っている」ことを初めて実感しました。

夢の舞台「シルク・ドゥ・ソレイユ」への挑戦

シルク・ドゥ・ソレイユに挑戦してみようと思ったきっかけはなんですか

小学生の頃、一輪車の先輩方が開催した舞台を観る機会がありました。審査員に評価される大会とは異なり、観客に向けて自分の世界観を全身で表現できるその姿に大きな感銘を受け、一輪車を通じて表現することの素晴らしさを実感しました。それ以来、「いつか自分も大人になったら、大好きな一輪車で大きな舞台に立ちたい」と夢を抱くようになりました。世界的な規模を誇るシルク・ドゥ・ソレイユへの挑戦は、その夢が叶う第一歩となりました。

初めてのシルク・ドゥ・ソレイユはアンドラで。優しい人で溢れていました

実際にシルク・ドゥ・ソレイユの舞台に立って得られた学びはなんですか

最高の舞台を作りあげるためには、パフォーマーと観客の方々が一体となることが重要だと気づきました。初めの頃は緊張のあまり、観客の表情まで見る余裕がなかったのですが、だんだん演技するうちに観客の表情まで見て演技することができるようになりました。会場にいるキャスト、スタッフ、観客、全員で一つの物語を作り上げる難しさや楽しさを学ぶことができました。

お気に入りの衣装とメイク

好奇心が全ての原動力

山本さんはこれまでさまざまなことにチャレンジしてきたと思います。その原動力を教えてください

好奇心ですかね!興味を持ったものには必ず挑戦する、そんな人生を歩んできました。家族や周りの支えてくださる方がいつも全力で応援してくれることが、私が一輪車を今までも、そしてこれからも続けられる原動力になっています。一輪車だけでなく、他のこともできる多才な人になることも私の一つの目標です。

将来の夢や今後チャレンジしたいことを教えてください

一輪車で何かを……と言いたいところですが、正直将来については、まだ決まっていません。とにかく今は自分の可能性を広げる時期であると考えています。パフォーマーとしてさらに経験を積むことはもちろん、たくさんの刺激ある毎日を過ごすことができている古川ゼミでの学びを得て、未知の世界へ挑戦していきたいです。

また、今年の11月にインドで行われるシルク・ドゥ・ソレイユに出演することが決まりました。カナダのモントリオールでのリハーサル期間を経て、インドへ出発します。その時には、今よりもっと現地でコミュニケーションが取れるようになることが今の目標です!

記事の読者の方にメッセージをお願いします!

最後まで記事を読んでくださった方、本当にありがとうございます!興味を持ってくださる方がいるからこそ、私も頑張ることができています。これからも周りの方々への感謝を忘れず、何事も前向きに取り組んでいきたいと思います。私のこれまでの取り組みが、少しでも皆さんの何かに挑戦するきっかけになったらうれしいです!

いつでも笑顔を忘れないこと。これが私のモットーです!
ページの内容や掲載者のプロフィールなどは、記事公開当時のものです

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