2022.01.12

【明大生の課外活動を紹介!】明治大学シェイクスピアプロジェクト「ロミオとジュリエット」のプロデューサーとして活躍! 牧加奈子さん


明大生の活躍を紹介するコーナー「明大生にフォーカス」。今回は、第18回明治大学シェイクスピアプロジェクト「ロミオとジュリエット」のプロデューサーを務めた牧さんに、お話を聞きました。
課外活動を紹介してくれた方牧加奈子さん(情報コミュニケーション学部2年)

『シェイクスピアプロジェクト』に参加しようと思ったきっかけは何ですか?

「明治大学シェイクスピアプロジェクト」通称「MSP」は、明治大学主催のシェイクスピア劇上演プロジェクトです。原文の翻訳をはじめ、演出、企画運営など全て明大生によって行われる「日本最大級の学生演劇プロジェクト」です。

私自身がMSPに参加しようと思ったのも、この規模の大きさが理由の一つです。もともと大学では、演劇制作に関わりたいと考えていたのですが、参加人数の多さだけでなく、会場の広さや公演のクオリティなど全てにおいて良い意味で学生演劇の枠を超えているため、MSPでなら唯一無二の経験ができると思い、参加を決意しました。

『ロミオとジュリエット』のプロデューサーになぜなろうと思ったのですか?

純粋にプロデューサーの仕事が、楽しそうだと思ったからです。こんなに大規模の演劇団体でプロデューサーの仕事ができたら「一生の宝」になると思い、先輩からプロデューサーのお誘いをいただいた時に、即断即決でお引き受けしました。実際に仕事をしてみると楽しいことばかりではなかったですが、大変素晴らしく貴重な経験ができました。

プロデューサーのお仕事内容(役割)を教えてください。

「プロデュース」とは、ラテン語の「Pro(前に)」と「Duce(進める)」の組合せです。この語源のとおり、プロデューサーの主な仕事は、公演の成功に向けてカンパニー全体の動きを統括して、前へ推し進めていくことです。細かい仕事内容としては、各部署とミーティングをして活動方針を決めたり、稽古場や作業場に顔を出して進行状況を確認したり、役職名の割には地味に見えるものが大半を占めます。

しかし、この一つひとつのやり取りをきちんと行うことが、良い作品を作り上げるためには必要不可欠です。

『ロミオとジュリエット』稽古にて

なぜ『ロミオとジュリエット』を企画しようと思ったのですか?

明治大学創立140周年の記念すべき年の公演でしたため、MSPとしてもそのお祝いにふさわしい公演を行いたいということで、誰もが知る不朽の名作『ロミオとジュリエット』を上演する運びとなりました。

本作は、ロミオとジュリエットの恋模様ばかりが注目されがちですが、そのラブストーリーの裏には、大人たちが作り上げた規律に縛られながらも、あらがい続ける子供たちの姿があります。彼らが抵抗する姿には、現在のコロナ禍の「新しい生活様式」によって、大学生活が制限されてしまった私たちと重なるところがあると思っています。このように共鳴できる彼らの物語を、同じ若者である大学生の今、上演することができて大変うれしく思います。

第18回 明治大学シェイクスピアプロジェクト『ロミオとジュリエット』動画

第18回 明治大学シェイクスピアプロジェクト公演『ロミオとジュリエット』

活動の中で印象に残っていることを、具体的なエピソードを交えて教えてください。

MSPでは舞台セットを含めて、全て学生の手で作られているのですが、完成した舞台セットを初めて見た時は本当に鳥肌が立つほど感動しました。今年はコロナの影響で対面活動を制限せざるを得ない場面も多く、カンパニーメンバーと会えない日々が続いたため、みんなで舞台を作っているという感覚を抱きにくかったのですが、完成したセットを見て本当に多くの人の力があってこそ、MSPは活動できているのだと実感して、とても感動しました。

企画してよかったと思うことは何ですか?

公演を行えて一番良かったと感じられたのは、観劇にいらっしゃったお客さまから、うれしい言葉を頂けた時です。昨年度の公演は、コロナ禍の影響で「無観客生配信」での上演になってしまったため、2年ぶりに有観客での上演となることをお客さま側も大変楽しみにしてくださっていました。無事にお客さまの前で公演を行うことができて、本当にうれしかったです。

活動をしていて大変だったことは何ですか?

大変というよりもつらかったこととしては、大学創立140周年を記念して企画された地方公演が、感染症拡大によって中止になってしまった時は、とてもつらかったです。コロナ禍の影響による中止の可能性は覚悟していましたが、実際に中止が決定した時の無力感はとてもつらいものでした。

しかしながら、「このような状況下でも良い作品を作り上げたい!」という皆の思いは共通だったので、その後も稽古を続けてなんとかアカデミーホールで上演できた時は、安堵の気持ちでいっぱいでした。

第18回 明治大学シェイクスピアプロジェクト 特別公演『ロメオ、エンド、ジュリエット』動画

第18回 明治大学シェイクスピアプロジェクト特別公演『ロメオ、エンド、ジュリエット』

今後、チャレンジしたいことなどがありましたら教えてください。

個人的には、どこかのタイミングで中止になってしまった地方公演のリベンジがしたいです。MSPが作る作品の面白さと奥深さを、全国に広めていきたいです。 また、MSPは規模の大きいプロジェクトであるにも関わらず、学生間の知名度がそれほど高くないように感じるので、もっと学内での知名度を上げていければと思います。いつかMSPが学園祭と並ぶ秋の風物詩として明大生全体に認知されるように、今後も良い作品を作っていきたいです。

明大生や受験生へのメッセージをお願いします!

演劇は、他の課外活動と比べても拘束時間が長く公演に関わる人数も多いため、時間的に余裕がある時でないと参加するのはなかなか難しいです。その一方で、時間的に余裕のある大学生であるからこそ、全力で打ち込めるのではないかと思います。

明治大学シェイクスピアプロジェクトは、学部・学年・演劇経験問わず、熱い気持ちがある人であれば誰でも参加することができます。来年度は、一緒に演劇をつくり上げる側に回ってみませんか?皆さんの参加をお待ちしております!

第18回明治大学シェイクスピアプロジェクト・メンバー集合写真
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