M-Naviプロジェクト「MU STREET PARK」にインタビュー
第11回は、M-Naviプロジェクト「MU STREET PARK」に取材しました!誰でも弾けるストリートピアノを設置したり、コーヒースタンドを運営したりしています!メンバーの学生が教えてくれた、心地よい空間を創出する秘訣とは?
MU STREET PARKってどんな団体?
――活動内容について教えてください。
MU STREET PARK代表 久我匠さん(以下:久我) 明治大学駿河台キャンパスのアカデミーコモン前の広場に、ストリートピアノとコーヒースタンドを設置するのがメインの活動です。普段は閑散としているアカデミーコモン前の広場に、ピアノや人工芝、椅子などを設置して滞留性(しばらくの期間とどまっていること)の向上を図ったり、追加で企画を行ったりして、楽しくなるような空間づくりを目指しています!
――メンバー数について教えてください。
久我 4年次11人、3年次2人の合計13人で活動しています。
――活動の目的や目標について教えてください。
久我 このプロジェクトの原点は、アカデミーコモンの空間の有効活用です。「日本有数の音楽街である御茶ノ水で、『権利自由』を掲げている明治大学による音楽を通じた大学と地域の一体性の形成、深化」を目的としていて、そのために3つのことを意識しています。
一つ目は、大学の空間の有効活用を通じて、開かれた明治大学を発信すること。二つ目は、御茶ノ水・神保町エリアの魅力の再発見と活性化や親密化、またコロナ禍後の人と人とのつながりの再構築および地域を交えたつながり方を提案すること。三つ目は、都心型キャンパスの強みを生かした個の発信をすることです。
――「都心型キャンパスの強みを生かした個の発信」について、より詳しく教えてもらえますか。
副代表兼企画担当 倉持太介さん(以下:倉持) 学生が学んできたことや、活動・サークルなどを通じて得た技術を披露する機会が、コロナ禍でかなり減っています。都心にありながら開かれているアカデミーコモンの空間に人が集まれるようにすることで、この問題を解決できるのではないかと考えました。アカデミーコモンの空間を活用して、大学で得た知識や経験を発信できるプラットフォームを形成したいと考えています。
ピアノ×コーヒー!人々が喜ぶ空間づくり
――活動に当たり大変な事はありますか?
久我 200キログラムほどのピアノをアカデミーコモンの保管場所から広場に移動させることが意外と大変です。また、広場が階段の上にあり気付かれにくいので、動線をすごく意識しています。ピアノだけでなく椅子や人工芝の配置も試行錯誤しながら変えています。
――やりがいを感じるのはどんな時ですか?
久我 アカデミーコモンに活気を感じられた時はうれしかったです。自分たちが設置したピアノやカフェに人が集まっていたり、大学関係者に「来年も続けてほしい」と声をかけられたりした時にやりがいを感じます。
副代表兼ピアノ担当 花積優喜さん(以下:花積) 幅広い年齢層の方がキャンパスを訪れているところを見ると、目的としている「街に開かれた明治大学」に近づいているなと感じます。
倉持 メンバーそれぞれが企画に主体性を持って取り組み、自由に楽しく活動できています。自分がやったことに対する結果がそのまま返ってくることは大きなやりがいになります。
――メンバーが主体的に動くことができる点は大きな魅力ですね。M-Naviプロジェクトに応募したきっかけを教えてください。
倉持 所属する都市政策のゼミで「小さな規模で活気を生み出し地域発展の土壌を作る」というエリアマネジメントの一つの手法を学びました。これなら学生主体で行うことができ、地域や大学に貢献できるのではないかと考えM-Naviプロジェクトに応募しました。
――活動に対する学生からの反響がありましたら教えてください。
久我 開催初日に、ある学生が「ピアノを披露できる空間があるのはうれしいから、また来ます!」と言ってくれました。また、友人もたくさん来てくれて、SNSでシェアしてくれたこともうれしかったですね。
――ありがとうございます!次は並行して運営しているコーヒースタンドについてお聞きします!
おいしいコーヒー!そのこだわりは?
――コーヒーへのこだわりについて教えてください。
会計兼コーヒー担当 高村秀志さん(以下:高村) スペシャルティコーヒーとハンドドリップですね。高い品質の豆を使用し、おいしいひきたてのコーヒーを飲んでもらえるようハンドドリップで入れています。学生にとって飲みやすく、かつコーヒーへの新たな気付きを与えてくれるような豆を選んでいます。
コロンビアシティローストという豆は苦みと酸味のバランスが良く、コーヒーが苦手な人でも飲みやすい味ですよ。
――実際に飲んでみましたが、目の前でドリップして丁寧に入れてくださって感動しました!コーヒーを飲みながら、音楽を聞く至福の時間を過ごしました!活動に当たり、印象に残っているエピソードはありますか?
久我 近くにある駿台予備校で勉強に熱心に取り組んでいる方々が「気晴らしにまた来たい」と声をかけてくださったことです。大学内だけでなく、地域に対してプラスの影響を与えられているのかなと思いました。実際にInstagramにDMを送ってくださるほど、強い思いを感じてくださったことは印象的でした。
高村 一般の方もコーヒーをおいしいと褒めてくださって、リピートしてくださる方がたくさんいらっしゃることです。「来週も来るね」と約束してくださった方もいます。
――音楽とコーヒーで、大学と地域のつながりを創出していますね!
MU STREET PARKへの思いとは?すてきな仲間と語る夢
――なぜMU STREET PARKを立ち上げたのですか?
花積 ゼミで学んだ都市政策の知識をアウトプットしたいと思い、立ち上げました。同じ思いを持つ先輩や同期と、「とりあえずやってみよう」という気持ちで取り組んでみました。有志の団体だからこそ皆が主体的に関わり、高いモチベーションを持って楽しく活動できています。
――仲間と同じ思いを共有して活動をされていて、とてもすてきです。
倉持 そうですね。思いの外、意見がすんなり通っていくので良い意味で驚きました。また、アウトプットを通じてインプット、さらにインプットからアウトプットというサイクルができ、やりがいを感じます。
――メンバーの魅力を教えてください。
久我 主体的に動いてくれるところだと思います。イベントの告知のビラ配りも、100枚くらいあったのですが、ほぼ2時間で配り切ることができました。
会計担当 高野俊也さん(以下:高野) やると決めたら最後までやるし、突き進むだけじゃなくて、改善点も考えながら行動するところですね。そういうメンバーと行動するのは本当に面白いです。
――活動で学んだことを教えてください。
花積 大学生でも、最初は小さかったものを大きくできるということです。インプットだけではなくて、アウトプットも行って、試してみてダメだったら改善することで、次第に規模が大きくなっていくという体験をすることができています。
倉持 街を見ていると改善すべき点が見えるのですが、今回0からプロジェクトを立ち上げたことによって、社会人と同じ目線に立つことができました。街づくりをする上で難しい部分など、自分たちがこの活動を通して見えるようになったことは大きい収穫だと考えています。
――これからの展望を教えてください。
久我 短期的には、MU STREET PARKの活動をもっと多くの人に知っていただきたいです。中期的には、この活動を継続して、「明治大学をもっと地域に開かれた大学にしたい」と考えています。長期的には、御茶ノ水というエリアを巻き込んで、このエリア自体を「学生主体でいろいろなことができる街」としてどんどん発信していきたいですね。
倉持 MU STREET PARKの名前の由来は、明大通りから来ています。明大通りを、「学生がいろいろなことをできる場所」「ワクワクできる場所」にしていきたいです。
――とてもすてきな夢ですね!最後に、明大生へ向けてメッセージをお願いします。
高野 駿河台キャンパスを利用する3年次は、今ちょうど就職活動の真っただ中ですし、4年次は、卒業を前に将来を心配している人もいるのではないかと思います。そういう時期だからこそ、コーヒーを飲みながら音楽を聞いて、心穏やかな時間を過ごしてもらえればと思います。ぜひ来てください!
花積 来年も継続したいのですが、とても人材が不足しているので、面白いと思ってくれる人がいたら、ぜひ声をかけてください!参加をお待ちしております!
倉持 明治大学は、学んだことをアウトプットできる環境があると思います。もっと気軽に、学びを生かした取り組みに挑戦してほしいです!
久我 社会人になるまでの間で、一番時間がある大学生。その中でがむしゃらにやってみたら、意外と面白い世界が広がっていました。学生主体でチャレンジしていくことが大事だと思います!
――熱い思いを乗せたメッセージ、ありがとうございました!MU STREET PARKの活動は、毎週水・金で12月23日まで実施しているので、みなさんぜひ行ってみてくださいね!
M-Navi記者から~皆さんへのメッセージ~
坂倉:自らが楽しむことでワクワクを形に変えていく姿にエネルギーをいただきました。にぎやかで、取材も楽しかったです!今度コーヒーを飲みに伺います!
河内:「アカデミーコモン前の広場を活気ある空間にする」という目標に対して、漠然と活動を行うのではなく、ゼミでの学びに基づいたアプローチを行っているところが素晴らしいと感じました。この記事を通して、皆さんの熱い思いが伝わるといいですね!
高野:学んできたことを最大限にこの活動で発揮されているなと感じました。主体的に意志を持って動くメンバーもそろい、大きな目標も掲げられていて、本当に強いエネルギーを感じました。また最高の団体に出会うことができて、とてもうれしかったです!これからも頑張ってください!
稲田:理想を形にするために、積極的に企画に取り組んでいるお話を聞き、またメンバーの仲の良さも伝わってきて、本当にすてきなプロジェクトだと感じました!
吉田:ゼミでの学びから、地域に影響を与える大きなプロジェクトを生み出す行動力が素晴らしいと感じました。MU STREET PARKさんがつなぐ大学と地域のこれからが、とても楽しみです!

下段左から:河内勇弥さん(政治経済学部2年)、吉田素乃さん(商学部2年)
※記事中に掲載した写真は撮影時のみマスクを外すなどの配慮をしております
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