2023.04.14

【課外活動を紹介!】明治大学専用学生寮「狛江インターナショナルハウス」でRAとして活躍!地域に開かれた寮を目指す! 北 里実さん・松本昂樹さん


明大生の活躍を紹介するコーナー「明大生にフォーカス」。今回は、明治大学専用学生寮「狛江インターナショナルハウス」でRAとして活躍している北里実さんと松本昂樹さんに、お話を聞きました。
課外活動を紹介してくれた方北里実さん(文学部3年)・松本昂樹さん(理工学部4年)
2022年度狛江インターナショナルハウスRA
左から:北さん、桑島直寛(文学部3年)さん、松本さん、軍司彩里さん(2023年農学部卒業)

狛江インターナショナルハウスについて教えてください。

狛江インターナショナルハウスは、東京都狛江市に位置する明治大学専用学生寮です。日本で二番目に小さな市である狛江市は、人と人との距離が近いアットホームな街です。留学生を含め約150人の学生がここで暮らしています。

寮の特徴を一言で表現すると?

「独立ではなく共生」

地域に開かれた寮を目指し、日々活動しています。寮生にとって、狛江市が第二の故郷となるように、「よそ者ではなく地域の一員として溶け込む!」ことを目標に、地元の方々にとっても、身近な存在になりたいと思っています。

狛江インターナショナルハウスのRA(レジデント・アシスタント)の役割について、具体的に教えてください。

先ほど話した通り、私たちの寮は「地域に開かれた寮」を目指しています。その中で、RAの役割は第一線で地域の方々と連絡を取り合い、寮生と地域の架け橋になることだと考えています。寮生活のサポートはもちろん、地域の方々にとってRAが窓口になることも多いので、寮内外において「寮の色を決めるリーダー」だと思っています。

狛江インターナショナルハウスならではの取り組みについて教えてください。

狛江市をより良い街にするために日々活動されているComaecolorさん主催の、「珈琲参道」「TAMARIBA」というイベントに参加しました。どちらも狛江市の人気イベントです。

珈琲参道は東京都内でほっと一息つける場所を提供する、緑とお寺と珈琲と音楽が楽しめるイベントです。RAと有志の寮生がボランティアとして参加しました。

TAMARIBAは多摩川河川敷で音楽とフード、アクティビティを楽しむお祭りのようなイベントで、寮として初めて出店しました。寮生の出身地の特産品を景品に、大人も子供も楽しめる輪投げや、寮生がなんでも相談に乗るお話ブースを用意し、たくさんのお客さまに楽しんでいただくことができました。地元の方々と直接交流できた、貴重な機会となりました。

TAMARIBAにて、輪投げ出店の様子

また、狛江市の地域ラジオにRAが生出演しました。親御さん世代に人気の番組ということで、思春期や受験についての質問をたくさんお寄せいただきました。ラジオを通して狛江市民の方々と交流することができて、とても楽しかったです。

ラジオ生出演時の様子

活動範囲が寮の外へと広がったきっかけは?

コロナ禍において、寮内で集まるイベントが開催できなくなった時に、寮で集まらないイベントとして考えたのが飲食店さんとのコラボイベントでした。寮生が地域の飲食店に足を運び、飲食店さんにお得な寮生限定メニューを提供していただく、立ち寄り型のイベントです。そして、イベント中に出会ったComaecolorさんからのご紹介や、われわれの活動を耳にした市役所の方のお声がけによって出会いが広がった結果、今があります。

RAの活動で大変だったことは?また、それをどのような工夫で改善しましたか?

北さん 私たちの寮は、寮外の方と連絡を取り合う機会が多いことが特徴です。そのため、どうしても窓口担当のRAを一人立てなくてはなりませんでした。そこで、2023年度からは狛江インターナショナルハウスRAの公式LINEを開設し、RA全員がアカウントの管理者として外部の方とのやり取りを閲覧・返信できる体制に変更することにしました。全員で請け負うことで、仕事内容だけでなく、責任も共有したいと考えました。アカウントは現在試運転の段階ですが、全員でメッセージを確認できる点で、今までよりも情報共有がしやすくなったので効果を実感しています。

松本さん イベントのボランティアやお手伝いをしてくれる寮生を募集することに苦労しました。地域イベント自体に興味はあっても、忙しい時間を割いて参加することは、実はハードルが高いことです。それを踏まえて、有志の寮生を募集する際には、ハードルを越えるきっかけになるような付加価値が必要だと考えました。例えば、TAMARIBAの際には、手伝ってもらった寮生に出店の売上金を還元しました。アルバイト感覚で応募してくれる寮生が増えたので、人手不足は解消されました!

TAMARIBAにて、小学生と一緒に宿題をする様子

寮の運営で大切にしていることは?また、どのような時に面白さややりがいを感じますか?

北さん 寮生の声を聞くことです。直接聞いたり、アンケートを作ったりします。そしてその意見が生まれた原因を考え、次に生かすように心掛けています。寮生の声を聞くためにも、声をかけやすいRAでありたいと思っています。

イベント後にもアンケートを取ることがあるのですが、自由記述欄に、参加してくれた寮生からのうれしい言葉があふれていた時に、やって良かったと感じます。また、イベントの様子をSNSで発信して、寮外部の方が興味を持ってくださった時もうれしかったです。

松本さん RA以前に自分も一寮生なので、「寮生目線」を心掛けています。イベントを開催するに当たっても、「寮生にはどう見えているか」「どうすればもっと参加したくなるか」といった寮生の需要を考慮しています。RAの活動が自己満足で終わらないようにしています。

また、自分たちがリードしてきた活動を寮内外から評価していただいた時にもやりがいを感じます。感謝の言葉や「またやってほしい」など、良いリアクションをもらえた時はとてもうれしいです。

今後のビジョンについて教えてください。

北さん 2022年からじわじわと留学生が戻ってまいりました。せっかくの「インターナショナルハウス」なので、国際交流イベントを企画したいです!まずは寮内イベントからと考えていますが、ゆくゆくは国際交流と地域交流を掛け合わせたイベントを開催したいです。留学生は特に、母国から遠く離れた異国の地で心細さを感じていると思います。寮内外の人と直接交流することで、少しでも不安が解消されるきっかけになればうれしいです。

また、狛江市民の方々にとっても、貴重な国際交流の場となることを願っています。市内の英会話教室やアジアン料理店などと連携できると面白くなるのではないかと構想しています。

松本さん 現在準備中の、寮生が先生となって狛江市の小中学生に勉強を教える寺子屋イベントを開催し、定例化させたいです。これまでの地域イベントは、狛江市で開催されるイベントに寮生が参加していましたが、今後は寮として、狛江市民の方を受け入れる空間を作りたいです。

僕は、教育格差是正のために寮ができることとして、この寺子屋イベントに可能性を感じています。狛江市で、学校以外の学びの場は、一コマ4千円~5千円の駅周辺の塾に限られ、誰でも気軽に通えるものではありません。自分たちなら、誰もが手の届くような金額で新しい学びの場を提供することができると同時に、寮生のアルバイトの需要にも応えることができると考えています。

入寮を希望している受験生や明大生、留学生にメッセージをお願いします!

北さん 私はコロナ禍二年目の春、鹿児島県から上京しました。当時は今よりもずっとオンライン授業が多く、外に出る機会も少なかったのですが、寮にいれば誰かに会えるという安心感が心の支えでした。さまざまな規制が緩和されつつある昨今においても、帰れば「おかえり」を言ってくれる誰かがいるという寮ならではの温かみに、心強さを感じています。寮長・寮母さんがいてくださるおかげで防犯面も安心ですし、朝晩の食事も用意してくださるので健康面も安心です。遠く離れた両親も、安心して東京に送り出せたと言ってくれています。

そして、寮では理系・文系や学年を問わず、たくさんの明大生と知り合うことができました。一緒にバレンタインのお菓子作りをしたり、ディズニーランドに行ったり、何となく寂しい夜は一緒の部屋で寝ることもありました(笑)。学校やバイト先で出会う友人とはまた違う、特別な友人ができたことが、寮に入って一番良かったことです。

上京・留学する皆さんにとっても、狛江市と狛江インターナショナルハウスが「第二の故郷」となりますよう、RAとしてお手伝いしたいと思っています。皆さんとお会いできる日をお待ちしております!

松本さん いろいろな選択肢がある中で寮を選ぶことのハードルは高いかもしれませんが、寮でしか得られない経験が必ずあります。帰ってきて友人と一緒にご飯を食べたり、課題に取り組んだりするうちに、寮そのものが故郷になります。自分の帰る場所ができたことが、寮に入って良かったことです。

僕自身も不安はありましたが、思い切って飛び込んでみると、当初悩んでいたことは悩み事ではなくなっていました。むしろ、寮を選んで良かったと思うことが圧倒的に多いです。寮に入れる機会はそうありません!狛江インターナショナルハウスで過ごす時間は、人生においてかけがえのないものになると思います。他の寮では前例のない活動や面白いイベントもたくさんやっています!一緒に寮ライフを楽しみましょう!

ラジオ出演後の記念撮影
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