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2023.07.07

【鳥取県の魅力紹介!】「カレールーの消費量全国第1位!鳥取カレーの全貌に密着!」

学生社会連携イベントグルメエンタメ鳥取コラム
鳥取県は、創立者の一人である岸本辰雄初代校長の出身地で、明治大学は同県との連携協定を締結しています。本コラムでは、学生ライターが取材を重ね、発見した鳥取の魅力をさまざまな視点からお伝えします。

鳥取カレー研究所が監修したカレー!

はじめに

読者の皆さんは、鳥取県がカレールーの消費量全国1位だったことをご存じですか?

今回、私たちは、鳥取でカレーの消費が盛んな理由を探るべく、「株式会社 鳥取カレー研究所」所長の池本百代さんを取材しました!鳥取とカレー、意外な秘密と共に「鳥取カレー(※)」の魅力をご紹介します!

※「鳥取カレー」は、鳥取カレー研究所の登録商標です。


鳥取カレー研究所で所長を務める池本百代さん

鳥取カレーの秘密に迫る!

――「株式会社 鳥取カレー研究所」では、鳥取市を中心にカレーによる地域おこしを行うため、オリジナルの商品開発・販売をはじめ、さまざまな活動をされています。まず、貴社で製造されている「鳥取カレー」の誕生の経緯を教えていただけますか?

鳥取カレー研究所 池本百代さん(以下:池本) 鳥取県のB級グルメとして全国的に発信するものを考えていたことがきっかけです。鳥取県にはらっきょうや梨などの名産品がたくさんあるので、それらを生かせるグルメを考えていたところ、鳥取商工会議所のメンバーの一人が、その時すでに鳥取県が全国1位の購入量・金額だった「カレー」を、アイデアとして出してくださいました。

――カレーは国民的な食べ物ですし、手軽に作ることができるので、素晴らしいアイデアですね。鳥取がカレールーの消費量で全国1位になった理由について、池本さんのご意見を伺えますか?

池本 理由としてはっきりしているのは、らっきょうです。カレーには福神漬けが一般的ですが、鳥取県では多くのご家庭で、自家製のらっきょうを漬ける文化があります。さらに、鳥取には米や野菜を作っている農家が多く、また就業率も高いため、作り置きができてバリエーションが豊富なカレーを作る風土があったのではないかと思います。

――ありがとうございます。鳥取カレーの作り方を教えてください。

池本 鳥取のらっきょう、りんごの代わりに二十世紀梨のピューレ、砂丘ごぼうパウダーを入れています。また、スパイシーさを出すために、地元のしょうがを乾燥させてパウダー状にしたものも入れています。

――ニンニク・赤唐辛子など、スパイスも鳥取県産にこだわっていて、非常に魅力的ですね。

池本 そうですね。添加物も使用していないため、安心してお召し上がりいただけます。子どもたちが安心して食べられるものを、母親目線で作りたかったんです。

――安心して食べられる工夫が、鳥取カレーには詰まっているのですね!


「鳥取カレーの素」を実際に購入してみました!おしゃれな袋を開けると、スパイシーな香りとフルーティーな香りがしました。

鳥取カレーのこだわりについて

――鳥取カレーに欠かせない食材はありますか?隠し味やこだわりを教えてください。

池本 鳥取カレー用に作っていただいたウスターソースを使用しています。ウスターソースの材料として有機の野菜やフルーツを入れたり、カレーパウダーにもオーガニックの食材を使用したりと、食材はできるだけオーガニックのものを選んでいます。そのため、どうしても価格が高くなってしまうのですが、少々高くても質の良い商品を作ろうという方針です。

その良さを分かってくださる方々がいて、おいしいだけではなく、「食べて胸焼けが全然しなかった」など、いただいた評価がそのまま口コミで広まって、リピーターになっていただけることが多いです。

――ほかに、こだわりはありますか?

池本 乳化剤やカラメル色素は全く入れていません。野菜のうまみとうまく調合するように、ウスターソースやパウダーを使っています。そのため、ルーと混ざっても野菜のうまみをしっかりと味わうことができます。ゴテゴテとした味ではなく、食材それぞれの本来のうまみを引き出した、優しい味のカレーを作ることがねらいです。

――使う食材を厳選することで、消費者の健康を気にかけていらっしゃるのですね。

池本 そうですね。添加物が入っていないというのが一番です。うちのカレーをベースとして、皆さんにそれぞれ好きなものを入れていただければと思っています。体に優しく、心も体も元気になる。食材本来のうまみが楽しめて、どんな人も笑顔で食べられるものが良いと思います。

――鳥取カレーの作り方のポイントはありますか?

池本 このカレーには小麦粉が入っているため、焦げやすいです。そのため、野菜を煮詰めた後に一旦温度を少し下げてからルーを入れ、しっかり溶かしてからゆっくりと火にかけてください。また、味見をして物足りなさを感じたら、お好みで食べたいものを追加してください。例えば、トマトを追加したりチーズを入れたり、工夫していただけるとよりおいしくなると思います。

――商品を実際に食べる消費者の気持ちも考えて作っていらっしゃることが伝わりました。


鳥取カレーの素を使ってカレーを作ってみました!らっきょうの風味が良いアクセントになり、何杯でもおかわりしたくなるおいしいカレーでした!

鳥取から世界へ!進化する鳥取カレー

――鳥取カレーを広めるために、どのようなイベントを行っているのでしょうか?

池本 いろいろなイベントを行っています。例えば、鳥取県の小学校の給食で出されるカレーマップを制作したり、実際に給食でカレーを提供したりしました。給食では、レバーやひじきなど、子どもたちが苦手な食べ物をひそかにカレーに入れて、おいしく食べてもらう工夫をしました。

また、米子市で開催されたトライアスロンにちなんで「鉄人カレー」を作ったり、カレーちゃんぽんを作って全国大会に出場したりしたこともあります。県や市とコラボレーションをして、さまざまな方法でカレーをPRしています。

――幅広い年代の方にカレーを楽しんでもらっているのですね。手軽にカレーを味わえるように、他にどんな商品を開発していらっしゃいますか?

池本 実は3、4年ほど前から、乾燥野菜と鳥取カレーのルーをセットにしたカレーキットを発売しています。家に野菜がなくても作ることができるので、一人暮らしの学生さんにも知ってほしいです。また最近は、長芋のつるにできる「むかご」を使ったレトルトカレーが人気です。

――鳥取カレーは食材にこだわっているからこそ、さまざまな方に人気なんですね。

池本 そうですね。外国人の友人にカレーキットをプレゼントすると、日本の食材を使って作ることができるので喜ばれます。日本食としての鳥取カレーを海外にも広めていきたいです。

――地域に密着した食材にこだわる鳥取カレーが、日本食として世界でも大人気になる日も近いかもしれませんね!

今回紹介した魅力スポットMAP


鳥取カレー研究所は鳥取市内にあります!(写真:鳥取カレー研究所の商品パッケージより)
コラムを紹介してくれた方鳥取県の魅力発信ライター:チーム「鳥取カレー班」


Zoomで取材を行いました!鳥取カレー研究所の池本さん(下段左)、ありがとうございました!
紹介者:上段左から:齋藤陽美さん(農学部4年、オブザーブ参加)、守屋朱莉さん(政治経済学部4年)、相磯里奈さん(文学部4年)、下段右:根本隼輔さん(農学部3年)

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