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2023.06.16

【鳥取県の魅力紹介!】「人が温かい町-八頭町-」

学生社会連携イベントエンタメ鳥取コラム
鳥取県は、創立者の一人である岸本辰雄初代校長の出身地で、明治大学は同県との連携協定を締結しています。本コラムでは、学生ライターが取材を重ね、発見した鳥取の魅力をさまざまな視点からお伝えします。
今回は、鳥取県の東部に位置する八頭町(やずちょう)を実際に訪問し、地域の方々にお話を伺いました!インタビューの中で発見した八頭町の魅力をご紹介します。

八頭町安部駅での一枚

どうして八頭町に行くことに?

私たちが鳥取県への訪問計画を立てるに当たり、まずは現地の大学生が地元の鳥取県に対してどのような考えを持っているのか、鳥取県と首都圏での暮らしにどんな違いがあるのかを知りたいと考えました。そこで、明大生と鳥取県の大学生のオンライン交流イベント「正解のないディベート会」を開催しました。

このイベントは、2022年8月と10月の2回にわたって開催し、計10人が参加しました。「文化」「教育」をテーマにディスカッションすることで、地域によって異なる暮らしぶりを学ぶことができただけでなく、明大生と鳥取の大学生のつながりを生み出すことができました。

このイベントで知り合うことができたのが、八頭町出身の内田奏杜さんでした。内田さんは、大学で教育学を学ぶ傍ら、「閉校舎に学びの『秘密基地』を創ろう!」をモットーに、閉校舎のDIYなどの活動を行うFrontier Schoolの代表を務めています。今回、内田さんが関わる八頭町での新たなプロジェクト「あーとふる八頭」に、私たちも参加させていただくことになり、同町での活動をメインとした鳥取訪問計画を始動させました。


「正解のないディベート会」の告知

地域の方々の憩いの場を訪問しました!

八頭町での取材先として内田さんにご紹介いただいた「夢工房こばちゃん」と「オズ・ガーデン」を訪問しました!

「夢工房こばちゃん」は、保育園だった場所が就労支援施設として生まれ変わった場所です。職員の方へのインタビューで印象的だったのは、利用者一人ひとりができることに寄り添いながら、地域の企業と連携して職業支援に取り組まれている点です。施設には、靴箱や水道が保育園だった当時のまま残されており、靴箱から大人用の靴がはみ出ている光景にほっこりしました。

「夢工房こばちゃん」は、就労支援を希望する方だけでなく、保育園を卒園した小学生や地域住民の方も訪れる憩いの場となっており、地域の方々の思い出深い大切な場所として親しまれています。

「オズ・ガーデン」は造園や植物の販売を行っている企業です。施設内には多様な園芸植物を実際に見て回れる庭園が広がっており、心癒やされる空間でした。
今回お話を聞かせていただいた「オズ・ガーデン」の遠藤佳代子さんは、地域の外に一度出られたことで、八頭町が、日本の東西の植生が交わる豊かな自然環境を持った価値のある場所だと気付き、また八頭町に戻ってきたとのことでした。

「オズ・ガーデン」は、植物の販売業務だけではなく、八頭町の景観を守る活動にも取り組まれており、駅前をはじめとするさまざまな場所に地域の方と一緒に花を植え、町を彩っています。

取材を終えて、働いている皆さんの地域への深い愛着を感じるとともに、「夢工房こばちゃん」と「オズ・ガーデン」が地域の方々にとって大切な存在であり、地域の方々と強くつながり合っていることを感じました。保育園だった場所を建て替えるのではなく、地域の憩いの場所として残すこと、販売業務を超えて地域の古き良き景観を残すための活動に取り組まれていること、その一つ一つに八頭町への大きな愛を感じ、心が温まりました。


「夢工房こばちゃん」での一枚。温かく迎え入れてくださり、取り組みを丁寧に教えてくださいました

「オズ・ガーデン」での一枚。遠藤さんの明るい人柄に元気をいただきました

「あーとふる八頭」で取材と制作活動を行いました!

「あーとふる八頭」のグランドオープンに私たちもお邪魔しました!「あーとふる八頭」は、旧安部小学校をリノベーションして、八頭町の芸術文化の新拠点として誕生した施設です。内田さんがFrontier Schoolの活動としてこのプロジェクトに関わっていたので、私たちもこの機会に八頭町に残せるものを作りたいと考え、参加させていただきました。

今回、私たちは、「あーとふる八頭」に訪れた方にインタビューを行い、その成果をまとめた壁新聞を作成しました。県外の学生の視点から地域の魅力を探り、地元の方をはじめ「あーとふる八頭」に訪れた人に、改めてその魅力を認識していただける内容になりました。

インタビューの中で、特に印象に残った言葉をご紹介します。「あなたが思う八頭町の魅力はなんですか?」という質問に、ある方が「この地に50年住んだ時間です」とお答えくださいました。短い時間では分からない、50年暮らしてきたからこそ感じるものがあるとおっしゃっていました。

筆者は、約20年同じ地域に住んでいますが、正直、地元への意識が薄く、地元の魅力とはなんだろうと考えてしまいました。八頭町の方々が、長年暮らしている土地の魅力をこのような言葉で表せることは、美しくてすてきだと思いました。


八頭町での取材を基に作成した壁新聞

明大生が発見した八頭町の魅力とは?

八頭町への訪問を通じて感じた魅力は、「人の温かさ」です!

県外から来た大学生の取材に応じてもらえるか不安でしたが、お会いした皆さんに優しく対応していただきました。私たちの質問に耳を傾け、八頭町への思いを話してくださる様子に、私たちの心も温まりました。

また、「八頭町の魅力はなんだと思いますか?」という質問に多かった答えも、「人の良さ、温かさ」でした。2日間しか滞在できなかった私たちも、その魅力を体感することができました。

八頭町の魅力は他にも「豊かな自然」や「名産の柿」など、たくさんあります!ここでは伝えきれないので、ぜひ八頭町を訪れてみてください!

最後になりましたが、鳥取訪問をサポートいただいた内田さん、インタビューに応じてくださった八頭町の皆さん、本当にありがとうございました!


「あーとふる八頭」での活動を終えて

今回紹介した魅力スポットMAP

コラムを紹介してくれた方鳥取県の魅力発信ライター:チーム「交流企画班」


紹介者:上段左から:原田莉子さん(政治経済学部4年)、齋藤陽美さん(農学部4年)、中央:宇都宮遼馬さん(経営学部4年)、下段左から:藤本麻衣さん(法学部3年)、山下栄実さん(国際日本学部3年)

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