
国際日本学部で観光学を学ぶ吉原さん。2年次にはハワイ留学を経験し、現地で観光学を学んだり異文化に触れたりしながら英語力を身に付けてきました。ゼミ活動や長期インターンシップなど、自身の成長につながる機会を逃さずアクションを起こし続けてきた吉原さんに、これまでの学びや留学での経験についてお聞きしました。
吉原さんのMeijingは、チャンスや機会を「つかむ」を意味する“Grasp” ing
「長期留学をして自分の世界を広げること」を目標に、国際日本学部へ
明治大学の国際日本学部に入学したきっかけを教えてください。
大学生活の中で1年間の留学をしたいと考えていて、在学中に留学しても4年間で卒業できる学部を目指していました。留学したいと思ったきっかけは、中学時代に最も苦手な科目だった英語が、塾に通って少しずつ長文が読めるようになって楽しいと思えるようになったことです。英語力を伸ばし、海外の人とコミュニケーションを取れるようになれば、自分の世界がより広がるのではと思いました。
明治大学の国際日本学部で魅力を感じたのは、留学先の選択肢が多いところです。また、短期の海外ボランティアプログラムがあったり単位認定制度が整っていたりと、これまでに留学経験がない学生や「英語をこれから頑張りたい」と考えている学生も留学に参加しやすい環境であるところにも引かれました。
国際日本学部での学びを教えてください。
印象に残っている授業の一つが、佐藤郁先生の「ツーリズム・マネジメント」です。私はもともと旅行が好きでしたが、授業を受講するまで、観光を学問として捉えたことはありませんでした。観光を通して地域はどのように活性化されるのか、ホテル業界にはどのような影響があるのかなど、旅行者目線ではない視点から考えることはとても興味深かったです。
この授業がきっかけで「観光学」に興味を持つようになり、3年次からは佐藤郁先生のゼミで観光をテーマに学んでいます。具体的にはこれまで、熊本県八代市の地域活性化について考えたり、キャンパスがある中野区を盛り上げるための情報発信を行ったり、さまざまな活動に取り組みました。4年次の現在は「旅行を通して感じる幸福度」をテーマに卒業論文を書こうと準備を進めているところです。
観光学を学ぶ意義と面白さを知ったハワイ留学
2年次にハワイに留学されたと伺いました。留学先にハワイを選んだ理由や、どのようなことを学んでいたのか教えてください。
2年次の8月から3年次の5月までの10カ月間、ハワイに留学しました。ハワイを留学先に選んだのは、「ツーリズム・マネジメント」などの授業を受けたことで、「観光学をもっと学びたい」と思ったからです。現地ではハワイのコミュニティカレッジ(公立の2年制大学)に通い、マーケティングや自然環境との向き合い方など、観光にまつわることを幅広く学びました。また、ホテルや外資系の航空会社で働くための資格も取得しました。
留学中、特に苦労したことを教えてください。
留学当初は英語があまり話せない状態だったので、言葉の壁には苦労しました。言いたいことが伝えられなかったり、発音が上手にできなかったりして、先生から「あなたの言っていることはよく分からない」と言われたこともありました。しかし、もともと負けず嫌いな性格なこともあり、悔しさを原動力に、英語が得意な留学生の友人たちにお願いして教えてもらいながら必死に勉強を続けました。そのかいあって、最後には問題なく会話ができるくらいまでの英語力を身に付けることができて、先生とも良い関係を築くことができました。
留学を通しての気付きはありますか?
ハワイで観光学を学びながら実感したのは、観光には光と闇の両方の側面があるということです。ハワイは観光地で結婚式場も多く、華やかなイメージがありますが、その一方でアメリカの中でもホームレスが多い地域とされています。ハワイで観光の実態を目の当たりにしたことで、観光学を学ぶ意義や学問としての奥深さ、面白さを改めて感じることができました。
吉原さん自身の変化はありましたか?
英語力は格段にアップしましたが、たとえうまく話せなくても伝えようとする気持ちがあるだけでコミュニケーションは取れるものだと実感しました。また、現地では学生アパートでルームシェアをしていて、多様な国の学生と交流することができました。自分にはなかった価値観や考えに触れたことで、視野が広がりました。
留学やゼミの活動に貪欲にチャレンジしたことで、自信が付いた
これまでの学生生活を通して成長したと感じることを教えてください。
入学前よりも自信を持てるようになりました。大学生は自由な時間がたくさんありますが、そこで何をするかは自分次第です。私はせっかくならさまざまな経験を積んで自分の世界を広げようと、ハワイ留学や長期インターンシップに挑戦し、ゼミ活動にも積極的に取り組んできました。
このように行動できたのは、同じフットサルサークルに所属していた一つ上の先輩の影響が大きいと思います。先輩は留学やインターンシップ、日本一周旅行など、とにかくさまざまなことにチャレンジしていて、先輩を見ていると「私はまだまだ何もしていない!」と思えたからです。周囲からの刺激を受けながら、貪欲に行動し続けてきたことで、「挑戦する力」が培われました。
卒業後の進路を教えてください。また、これまでに学んだことをどう生かしたいですか?
卒業後は損害保険会社で営業の仕事をする予定です。この業界を選んだのは、ハワイへの留学を経験したことで、私と同じように海外で頑張りたいと思っている人や企業を支えることができないかと考えるようになったからです。中でも、挑戦する時の一番の壁になる「リスク」に寄り添うことができる保険業界が良いのではと考え、志望しました。留学経験で身に付けた語学力や順応力を生かし、現地法人に駐在してお客さまをサポートしたいと考えています。
最後に、高校生の皆さんへメッセージをお願いします!
受験勉強に取り組んでいると、不安な気持ちにとらわれることがあると思います。でも、それは今まで頑張ってきたからこその「揺らぎ」だと思うので、周りがどれだけすごく見えても、自信を持ち続けてほしいです。そして私は、縁があって進んだ道や選んだ場所が、自分の一番輝けるところではないかと考えています。自分を信じて、最後まで頑張ってください!
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