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2024.09.17

ファッションを学問で。専門分野の広さが社会課題へのアプローチに|米納愛華さん

情報コミュニケーション学部学生ゼミ・研究室Meijing

情報コミュニケーション学部で学び、卒業後は大手海外ファッションブランドの販売員として社会人への一歩を踏み出す米納愛華さん。学問としてのファッションに興味を持った理由や、「情コミ」の魅力について聞きました。

明治大学での学生生活を紹介してくれた方米納愛華さん(情報コミュニケーション学部4年)

プロフィール写真

米納さんのMeijingは、自分の気持ちを「伝える」を意味する“Communicat”ing

専門学校への進学も考えていたと伺いましたが、なぜ明治大学に

母がミュージカル好き、父がディズニー好きの家庭で育ち、映画や舞台作品に触れる機会が多かったので、高校時代は映像制作に関心がありました。ただ、私はこれまで将来の夢がコロコロ変わっていたので、専門学校に行ったら将来の選択肢が限られてしまうのではという不安もありました。そんな時に友人が明治大学の情報コミュニケーション学部のことを教えてくれて、映像制作を学びつつも幅広い分野の授業を受けられる「情コミ」なら、自分の将来の選択肢を広げられると思い、進学を決めました。

情コミでの学びで影響を受けたこと

情コミでさまざまなことを学ぶ中で、私たちの何げない生活の中に、物事を考える機会はあふれているのだと気付きました。例えば、「街で見かけるファッションブランドの広告で起用されているアジア人は、つり目の人が多いのはなぜだろう?」「いつも通る道に、いつの間にか服のリサイクルボックスが置いてあるのはどんな意図があるのだろう?」とか。このように着目する視点を変えることで、情コミでの学びとつながる部分が見つかります。この考え方は、大学に入って新たに得られたものです。

情コミに入って良かったと思うところ

映像制作を学ぶことができる大学は珍しいと思いますが、昨年はテレビ局の社員の方が教えてくださる映像制作の授業を受けることができました。テロップの入れ方や色味など細かい部分までアドバイスをしていただき、プロの方に教わることができたのはとても良い経験でした。

また、ここまで専門的に学ぶことができる分野が多いというのは、良い意味で驚かされました。脳科学の授業があったかと思えば、ファッションの授業もあって……。ファッションを学問として学ぶことができる機会はなかなかないので、その専門分野の先生に出会えたことも良かったポイントです。

ファッションのゼミに入った理由

情報コミュニケーション学部の高馬京子先生のゼミに所属しており、ゼミの研究テーマは「ファッションとジェンダー」です。大学で授業を受ける中でさまざまな分野がジェンダーの問題と結び付いていると感じたのが、このゼミを選んだ理由の一つです。

また、ファッションと似ている分野でメイクに関して、高校時代の男性の友人から「最近メイクにハマったけど周りに相談できない」と打ち明けられました。「女性だから」「男性だから」と言うのは、今のジェンダーフリーの時代に逆行しているのではないかと違和感を覚え、この状況を改善していきたいと思ったのが、もう一つの理由です。

国際混住寮「明治大学グローバル・ヴィレッジ」で1年間生活したことについて

私は富山県出身なのですが、上京して最初に一人暮らしをすることは両親が心配していたので、寮ならご飯も用意されて一緒に住む友人もいるので安心できると考え、入寮しました。幸運なことに、同じ部屋に1年生が4人もいたので、家族のように過ごすことができました。国や出身地が異なる友人と一緒に生活する中で、時には意見が対立することもありましたが、自分と全く異なる価値観を持った人たちと生活を共にすることで、他人に対する先入観が軽減されました。

学部独自の英語プログラム「SPICE(※)」で学んだこと

話す順序や、相手の話に一言添える大切さを改めて認識しました。例えば、プレゼンテーションをする時は理由から話すとか、ペアで討論する時は相手の意見に対して「その意見はとても良いし、その部分は私も同意するよ」と一言添えてから反対意見を言うとか。どの言語であっても、聞き手の気持ちを考えながら話すことがとても大切なのだと改めて学びましたし、普段の日本語のコミュニケーションでもその考え方が反映されるようになりました。

※SPICE(Special Program for Information & Communication in English):情報コミュニケーション学部が設置する英語コミュニケーション能力特別強化プログラム。少人数選抜クラスで、国際情報社会に対応できる言語力とコミュニケーション能力を身につけた人材の育成を目指す

卒業後は大手海外ファッションブランドで販売員の道に

私は、せっかく働くなら好きなことに熱中したいと思いました。今、SNSの普及もあってファッションを自分のステータスやプライドのために使っている人も多いですが、それだけではなく、お客さまに一生長く使っていただけるアイテムを提案していきたいです。これが、サステナビリティの実現につながると思います。

高校生へメッセージ

学ぶことができる分野が多いということは、それだけさまざまな知識を身に付けた学生がいるということです。例えばSPICEの授業で「交通」についての話題が出た時、都市情報について学んでいる友人が詳しい情報を提供してくれました。英語で映画を見ている際も、言語学を学んでいる友人から英語と日本語の違いを教えてもらいました。個々の研究分野の専門性を高めることで、学生同士で専門性の高い話をお互いに共有して学びを深めることができる。これが、情コミの隠れた魅力です。一つの分野にとらわれず視野を広げたい人には本当におすすめの学部です。ぜひ、情コミでご自身の可能性を広げる4年間を過ごしてください。応援しています。

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