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2025.06.13

大学で学んだ非言語コミュニケーションや日本文化の知識を生かし、海外で活躍するのが目標|小林由愛さん

情報コミュニケーション学部留学国際交流社会連携Meijing

情報コミュニケーション学部で非言語コミュニケーションや海外の文化について学びながら、伊賀忍者特殊軍団「阿修羅」の一員として忍者ショーなどの活動を行っている小林由愛さん。「迷ったら、とりあえずやってみる」の精神で日々の学業や活動に取り組み、身に付いた考え方やスキルについて伺いました。

明治大学での学生生活を紹介してくれた方小林由愛さん(情報コミュニケーション学部2年)

小林さんのMeijingは、伝統文化「忍者」で世界に「橋を架ける」を意味する “Bridg” ing

国内外の「文化」を実践的に学べる情報コミュニケーション学部

情報コミュニケーション学部に進学した理由を教えてください。

小学生の頃から器械体操やアクロバット、アクションを練習してきました。ステージ上でパフォーマンスする機会もあり、表情や動作だけでストーリーを伝える経験を積んでいく中で、非言語コミュニケーションに対する関心が強くなったんです。

情報コミュニケーション学部の学びの柱の一つ「創造と表現」は、ダンス・アクロバットなどの身体表現も含むアプローチ方法や非言語コミュニケーションを学びたいという私の思いとぴったりだったので、志望しました。

情報コミュニケーション学部での学びを明るく話す小林さん

入学してからは、どのような講義を受けていますか。

特に印象に残っているのは、波照間永子先生の基礎ゼミナールです。個々に興味のある日本文化について調べてプレゼン資料を作成し、タイから来日している留学生に向けて紹介するワークショップを行いました。「忍者」をテーマに掲げ、論文や書籍を読んだり、忍者ショーの台本やその元になった資料をまとめたりして発表したところ、留学生が「アニメの忍者と違う部分も多いけど、本物もかっこいい」と興味を持ってくれてうれしかったです。

「クリエイティブ・コミュニケーション」の授業では、ドイツの映画や音楽について調べて発表しました。伝統を大切にしている国を調べたり芸術に触れたりすることで、その国の文化を知るだけでなく、“海外から見た日本文化”を知るヒントを得られたように感じています。

情報コミュニケーション学部の授業は、学生自身が調査してプレゼンする実践的な学びの場がたくさんあるので、主体的に情報をつかみにいく姿勢が身に付きます。また、初めて触れる知識や新たな発見に溢れているので、日々新鮮に取り組むことができます。

小林さんがよく訪れる和泉キャンパス・ラーニングスクエアにて

「忍者」を通じて日本文化をたくさんの人に知ってもらいたい

器械体操やアクロバットは、どのようなきっかけで始めたのですか。

幼い頃から体を動かすことが好きで、小学4年生から体操教室に通い始めました。中学生で競技から離れたのですが、体操の楽しさが忘れられず、近所のアクロバットスクールに入ったことがきっかけでアクションや忍者ショーに挑戦するようになり、ハマっていきました。

伊賀忍者特殊軍団「阿修羅」の活動は、いつから始められたのでしょうか。

高校生の頃から忍者ショーやヒーローショーに出演し、SNSで毎日バク宙をする動画を投稿していたところ、「阿修羅」の方から声をかけていただき、大学1年生の夏休みに活動拠点の三重県までショーを見に行ったのが最初です。そこで実際に活動を拝見し、参加することを決めました。

「阿修羅」は、日本遺産(※)である“NINJA”を国内外に広めるため、忍者の歴史の残し方・伝え方を追求する団体で、忍者が実際に使っていた武器を用いた実演ショーを行っています。私は長期休暇の際に三重県に赴き、ショーに参加しています。

※ 日本遺産:文化庁が、地域の歴史的魅力や特色を通じて日本の文化・伝統を語るストーリーとして認定するもの

忍者の魅力は、どこにあると感じていますか。

数ある日本文化の中でも謎めいた部分が多く、想像をかきたてられるようなエンターテインメント性が魅力ではないでしょうか。実際の歴史とアニメや映画で描かれる姿のギャップも、忍者を知る楽しみだと感じています。

例えば、手裏剣は複数枚持って軽やかに投げるイメージだと思いますが、実際はスマートフォン1台くらいの重さがあり、何枚も携帯できなかったようです。忍者装束も着ていると忍者とバレてしまうので、実際は僧侶や旅芸人に変装していたという記述があります。

アクションを用いた迫力のある実演ショーは、海外の方にも日本文化に興味を持っていただくきっかけになっています。ショーの後にインバウンド観光客の方々と話すと、忍者に対するリアクションが国によって異なるのが面白いです。質問もたくさんいただくので、もっと日本について知りたいという気持ちも高まっています。

伊賀忍者特殊軍団「阿修羅」での活動の様子

表情や声のトーンなど「非言語」の大切さを学んだ国際交流

1年次には、情報コミュニケーション学部の派遣プログラム「国際交流(タイ)」にも参加されたんですよね。

日本に関心のある学生から日本文化はどのように見えているのか、聞いてみたくて参加しました。来日したタイの留学生が授業を受ける際にサポートしたり、プライベートでも一緒に遊んだりして、仲を深められたのはいい思い出です。その後、2週間ほどタイを訪ね、現地の学生との合同発表会やタイの文化に触れる研修などを行いました。

タイにある明治大学アセアンセンターを訪問しました

「国際交流(タイ)」に参加して、どのような知識やスキルが身に付きましたか。

タイ語がまったく理解できず、翻訳アプリを使ってもうまく翻訳できなかったので、買い物や食事に行くときは苦労しました。慣れてくると片言の英語とジェスチャーで意思疎通が取れるようになったので、正確な言語だけが全てではないと実感しましたね。

現地の学生とのフィールドワークやプレゼンも経験して、チームで取り組む楽しさを知るとともに、お互いに伝え合おうとする気持ちや積極的に汲み取ろうとする姿勢の大切さも学びました。コミュニケーションは言語だけでなく、表情や声のトーンなど、非言語によるものが多いことを体感する貴重な経験でした。

忍者として経験を積み、いつか日本と海外をつなぐ架け橋に

今後の目標、これから挑戦したいことを教えてください。

大学生のうちに、情報コミュニケーション学部の学部間協定校であるドイツ・ゲーテ大学に留学したいと考えています。芸術が盛んなヨーロッパの文化に触れて見識を深めるとともに、現地での日本文化の受け止められ方を知りたいです。

卒業後は、大学での学びを「阿修羅」で体現しながら、活動を本格化させる予定です。誇りをもって忍者という文化を継承していく経験を積み、将来的には海外を拠点に忍者として活動していきたいと思っています。私自身が海外の方々に日本文化を知ってもらうきっかけとなり、国を超えて橋を架けられるよう、目標に向けて頑張っていきたいです。

最後に、高校生の皆さんにメッセージをお願いします!

これから進路や将来について悩むことがたくさんあるかもしれません。そんなときこそ、勉強や部活、趣味など、自分が打ち込めることに悔いのないよう全力で取り組んで、かけがえのない高校生活を存分に楽しんでください。その中で出会った方々との縁を大切に紡いでいくと、自分の世界がより豊かになると思います。

Meijing――自分だけの「個」をみつけて「前へ」 進み続ける明大生を応援するプロジェクト

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