データ分析でより良い世界を!SNSへの興味からデータサイエンティストの道へ|鈴木愛海さん
総合数理学部ゼミ・研究室留学国際交流中野Meijing数理・データサイエンス・AI
趣味のソーシャルゲームがきっかけとなり、データサイエンティストを志しながら研究活動を進めている鈴木愛海さん。ゼロから学んだプログラミング、視野が海外へと広がったイギリス留学、風通しの良い研究室の雰囲気など、学生生活全般についてお話を伺いました。
文理の垣根なく学べる環境へ
なぜ明治大学の総合数理学部を選んだのですか?
高校時代から理系科目が得意で、大学では数学の知識を生かせる学部を探していました。しかし、同時に「理系に限らずさまざまな分野に触れて視野を広げたい」という思いもありました。このような時に知ったのが、明治大学の中野キャンパスです。中野キャンパスには理系の総合数理学部と文系の国際日本学部という2つの学部があるため、異なる分野の知識を持つ人と交流できるのではないかと思いました。
実際に、入学後は多様な学生と出会うことができました。所属しているジャズダンスサークルの活動や教職課程の授業は、文系学部がある駿河台キャンパスや和泉キャンパスで行われるので、文理の垣根を超えた交友関係を築くことができました。異なる考え方や経験を持つ人と話をすることは、常に刺激になっています。

データ分析の面白さを知った学部での学び
学部の魅力を教えてください。
総合数理学部は、数理科学とコンピュータに関して幅広く学べる環境です。基礎を学んだ後は、興味関心に合わせて研究対象を見つけることができます。数理科学というと「プログラミング」や「数学」というイメージが強いかもしれませんが、中には生物に関する研究をしている人がいるなど、皆がそれぞれにユニークなテーマを探究しています。自分のやりたいことが分からないという人も、それを探せる場所だと感じます。

鈴木さんはどんな分野に興味を持ちましたか?
私が興味を持ったのは、所属しているネットワークデザイン学科の授業で初めて触れた「データ分析」です。ビッグデータなどから必要な情報を収集・活用する「データサイエンティスト」という職業があることを、授業の中で初めて知りました。
特に面白かったことは、SNSの情報を活用してマーケティングを行うことがあるという点です。以前から「マーケティングを深く学んでみたい」という思いがあり、SNSも日常的に用いていたので、私にぴったりの分野だと直感しました。そして学べば学ぶほど、その奥深さに引き込まれていきました。
その他に印象に残っている学びはありますか?
1~3年次の間でプログラミングを基礎から学べたことです。ネットワークデザイン学科では、プログラミングの授業を必修で受けられます。入学前は全く知識がない状態でしたが、授業が進むにつれて「プログラミングでこんなこともできるんだ」という発見がどんどん増えてきて、ものづくりの楽しさを味わいながら学べました。
思い通りに動かない時は苦労しましたが、課題を見つけながら解決していく経験になりました。プログラミングのスキルはデータ分析においても必要なので、粘り強く学んで良かったと思います。

SNSをマーケティングに活用し、より良い世界をつくる
取り組んでいる研究内容について教えてください。
現在は研究室で、SNSの情報をマーケティングに生かすためのモデル構築に取り組んでいます。SNS上には膨大な情報がありますが、その一つ一つがどういった属性の人によって投稿されているのか、一目では分かりません。しかしSNSでの投稿は、企業にとって消費者のリアルな声を知るための貴重な情報です。そこで、投稿者の属性を推定し、ターゲット層の意見を収集できるシステムを作り、より効果的なマーケティングを可能にしたいと考えています。
この研究をしようと思った理由はなんですか?
この研究を始めたのは、趣味のソーシャルゲームがきっかけでした。あるゲームをプレイしていた際、SNSではユーザーのさまざまな意見が行き交っているのに、企業がその声を拾ってくれないというもどかしさがありました。
しかし、もし企業側がSNSの意見をゲーム開発に取り入れることができたら、ユーザーも満足できるのではないかと考えました。企業としても、消費者が満足するサービスを展開できるというメリットがあります。企業と消費者にとってWin-Winの関係を構築することでより良い世界をつくりたいという思いで、この研究を始めました。
学年を超えた仲間と、切磋琢磨できる環境
学部や所属している研究室はどのような雰囲気ですか?
総合数理学部は、新しい意見や考えをどんどん取り入れる気風があると感じています。研究室の先生はいつも、私のやりたいことに耳を傾けて、積極的にアドバイスをくださいます。
私の研究室はチーム研究という形をとっています。学年に関わらず大学院生も含めて10人程度のチームを組み、週に一度、研究の内容や進捗を発表し合います。風通しのいい環境で、行き詰まっている時はアドバイスをもらえますし、「発表までに研究を進めよう」という刺激にもなっています。研究室の仲間は自ら考えて行動できる人が多いため、学ぶことばかりです。
グローバルに活躍するデータサイエンティストに
今後の目標を教えてください。
明治大学の大学院(先端数理科学研究科)に進学して、データ分析の研究をより一層深めたいと思っています。一度は就職活動も視野に入れていたのですが、将来より専門性の高いデータサイエンティストとして活躍するために、大学院で行われている最先端の研究にチャレンジしてみようと決めました。
また、大学生活を通して「いつかは海外で活躍したい」という目標もできました。この大きなきっかけとなったのが、4年次の夏に参加した短期留学プログラムです。約1カ月間、イギリスのシェフィールド大学に通いながらホームステイを経験しました。
街の人々がオープンで、目線が合ったら微笑んでくれたり、バス停で待っている際に話しかけてくれたりしました。このようなささやかなコミュニケーションを楽しめたことがとても印象的でした。これまで海外に出るという選択肢は考えていませんでしたが、グローバルな視野で将来を考える機会になりました。

大学の4年間は、将来の夢を見つける場所
高校生へメッセージをお願いします!
将来何をしたいのか、大学で何を学びたいのか、まだ決まっていない人も多いと思います。でも、焦る必要は全くありません。大学の4年間を通じて、興味関心を広げていってください。そのためには、多様な学びやいろいろな考えを持つ学生と触れられる環境が大切です。幅広い学びのフィールドがあり、多種多様な学生が通う明治大学で、ぜひ将来の夢を見つけてください。
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