
明治大学政治経済学部地域行政学科で、地域産業について学んでいる志内高虎さん。自らの足で現地に出向き、体験することを大切にしながら、仲間と共に研究に励んでいます。さらに高校時代に留学を経験した志内さんは、大学でも英語学習や国際交流の活動にも積極的に取り組んできました。卒業後はパイロットの訓練生として挑戦を続ける予定の志内さんに、政治経済学部での学びや学生生活について聞きました。
明治大学に入学した理由や、政治経済学部を選んだ理由を教えてください。
明治大学は、両親が卒業した大学でもあり、昔からなじみがありました。また、スポーツ観戦が好きなので、大学スポーツが盛んなところにも魅力を感じました。
政治経済学部を選んだ理由は、高校時代に1年間アメリカに留学した際に、日本について意外と知らないことが多いと気付き、「日本の政治や文化をもっと学びたい!」と考えたからです。中でも、日本の地域が抱える問題に関心があったため、地域行政学科を選びました。また、グローバル教育に力を入れている政治経済学部に入れば、大学でも継続的に英語学習に取り組めると考えました。
政治経済学部での学びについて教えてください。
3年次からゼミで学んでいるのが「地域産業」です。各地域が抱える課題を的確に把握し、その地域の良さを引き出すにはどうすれば良いのかを、文献や統計だけでなく、フィールドワークをしながら研究しています。
ゼミ活動の中で印象に残っていることは、多摩地域の魅力を発信するためのイベントを行ったことです。人口が減少しつつある多摩地域の魅力を少しでも多くの人に知ってもらおうと、豊かな自然を生かしたロゲイニング(地図をもとにチェックポイントを時間内に巡り、得点を稼ぐスポーツ)のイベントを企画・実施しました。
その際に苦労したことは、協力してくださる企業や自治体の方たちとのコミュニケーションです。自分たちがやりたいことを全面に押し出すのではなく、相手の意見や要望もしっかり聞いて企画にうまく落とし込む方法を試行錯誤しながら、良い関係を築けるよう努めました。そのかいあってイベントは成功し、参加者の方から「また来年も参加したい」という言葉をもらった時は、ここまで頑張って良かったと思えました。
その他にもゼミで地域イベントなどを企画する機会がありましたが、ゼミ生たちの中ではいつも「前例のない、新しいことに挑戦しよう!」という共通意識がありました。ゼミ生たちは皆、個性豊かで好奇心が強い人ばかりです。そのため、自分では思い付かないようなアイデアや意見が出てくることも多々あったので、刺激になりました。
そして何より、自分たちのやりたいことをゼロから形にしていくことにやりがいを感じました。ゼミの活動を通して、仲間たちと高め合うことができましたし、現地でフィールドワークをしたことで、より実践的な学びを得ることができました。
「The Supporters」(政治経済学部 国際交流学生委員会)の取り組みについても教えてください。
The Supportersは、学部の国際交流事業を充実させ留学生との交流活動を促進することを目的に、2021年に発足した学生主体の団体です。僕は初期メンバーとして参加し、委員長を務めました。The Supportersに参加した理由は、僕自身が高校時代アメリカに留学した際にたくさんの人に助けてもらったので、今度は自分が留学生をサポートしたいと考えたからでした。
The Supportersの主な活動は、留学生と交流するためのイベントを企画・実施することです。例えば、ウェルカムパーティーを開いたり、セミナーハウスで日本文化の体験イベントを開催したり、日本の観光地を案内したりしています。留学生が学生生活で困ったことや分からないことがあれば、相談に乗ることもあります。
これまでの活動の中で特に印象に残っていることは、昨年の秋に開いた留学生向けのウェルカムパーティーです。日本の縁日をイメージして射的や輪投げを用意したり、日本にまつわるクイズを実施したり、キャンパスツアーを行ったりしました。大規模なイベントは団体としても初めてだったので、分からないことも多くありましたが、メンバーのみんなと協力しながらなんとかやり遂げることができて、留学生にも喜んでもらえました。
また、パーティーの後も、The Supportersのメンバーと留学生が交流している様子を見かけるなど、つながりを維持できていることを実感しています。
現在は、委員長の仕事も後輩に引き継ぎ、陰からそっと見守る立場になりました。活動に対して義務的にならず、みんなで仲良く楽しく活動を続けていけるような団体になってほしいと願っています!
これまでの学生生活を通して学んだことや得たものを教えてください。
学生生活を通して、人と協力しながら何かを成し遂げることの楽しさや素晴らしさを学ぶことができました。特にゼミやThe Supportersでは、明大生だけでなく、時には外部の方とも関わりながら活動を行ってきました。もちろん大変なこともありましたが、やり遂げた後の達成感や喜びは何事にも代えがたいものでした。
仲間と共に活動していると、メンバー同士の意見が衝突することもありました。間に入って双方の話をよく聞き、どちらかの意見に優劣をつけるのではなく、お互いがうまく譲歩し合える方法を考えられるように意識していました。僕はもともとリーダーをやりたい気持ちが強いタイプではなかったのですが、時には周囲を引っ張りながら、仲間たちと同じ目標に向かって努力したことは、この先も忘れられない経験になりました。
卒業後の進路を教えてください。また、これまでに学んだことを将来どんなふうに役立てたいと考えていますか?
卒業後は航空会社に就職し、パイロットの訓練生として訓練に臨む予定です。僕は昔から飛行機が好きだったのですが、パイロットを志すきっかけになったのは、高校生の時にアメリカにいる知り合いが小型飛行機に乗せてくれたことでした。その時に、操縦席から見た空の景色に一目惚れしました。さらに就職活動を始めてからは、仕事内容だけでなく、航空会社の方々が働く上で大切にしていることなども自分に合っていると感じて、パイロットになりたい気持ちはより強くなりました。
訓練も、パイロットの仕事も、多くの人の助けなしにはできません。これからも、大学生活で学んだ「人と協力することの楽しさや素晴らしさ」を忘れず、周囲の人と助け合いながら仕事をしていきたいです。これから一人前のパイロットを目指していく中で大変なこともあると思いますが、なんとか食らいついていきたいです!
明治大学には、さまざまなフィールドで活躍できる舞台が整っています。今はまだやりたいことが見つかっていない人も、大学でいろいろな人に出会ったり、学んだりしていくうちに、興味を持てることがきっと見つかるはずです。この先いくらでも道は開けると信じて、焦らずに頑張ってください!
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