多様な奨学金で学生の挑戦を「前へ」!|副学長(学務担当)・石津寿惠
物価上昇や格差の拡大など、学生を取り巻く経済環境が厳しさを増す中、「学びたい」「学び続けたい」という気持ちが経済的な理由で制約を受けてはならないというのは、皆さま共通の思いではないでしょうか。国が2020年4月から高等教育の修学支援新制度(いわゆる高等教育無償化制度)を開始し、その後も支援を拡充する中、明治大学でも、時代の変化や学生のニーズにより適合した、分かりやすくきめ細かい奨学金制度の整備を進めています。
1つ目は、受験生・在学生・保護者の目線に立った、分かりやすい奨学金制度の構築です。本学の主要な給付型奨学金には「明治大学給費奨学金」「明治大学校友会奨学金『前へ!』」「明治大学連合父母会一般給付奨学金」があります。26年度からは、これらの名称(冠)を残しながら、採用基準を学生にとってより利用しやすい方向で統一し、「オール明治」で学生への経済的支援体制を強化しました。
2つ目は、地方出身学生への配慮です。入学前予約型給費奨学金である「おゝ明治奨学金」は主に地方出身者を対象としているほか、前述の3つの給付型奨学金でも、地方出身学生に一定の配慮をして奨学生を決定しています。首都圏でお子さまを下宿させる経済的負担がますます大きくなる中、明治での学びを希望する地方の学生を後押しするためにも、地方出身者への奨学金の拡充は、今後も取り組むべき課題と考えています。
3つ目は、褒賞型奨学金の整理・拡充です。在学生がミラノ・コルティナ冬季五輪でメダルを獲得するなど、本学には、多様な分野で目覚ましい成果を上げ、活躍する学生や団体が数多くいます。こうした活躍は、本学の存在感を高めることにもつながっています。現在、「創立者記念課外活動奨励金」「児玉圭司スーパーアスリート報奨金」などの授与が、研さんを積む学生の大きな励みとなっています。多様性の尊重を理念に掲げる明治大学として、今後もさまざまな側面から学生の活躍を評価し、その挑戦を力強く後押ししてまいります。
25年度の奨学金給付額は45億6450万円(うち本学の資金・基金・寄付の原資分は10億2450万円)、奨学金受給者は延べ1万8234人に上ります。また、皆さまのご厚志による未来サポーター募金(奨学サポート資金)は、26年度から「おゝ明治奨学金」の原資として、これまで以上に活用されることとなりました。
学生部では、今後も時代に即し、学生に寄り添った奨学金・褒賞制度の改革を進めていきます。「明治でよかった!」。学生からその一言を聞くために、担当教職員一丸となって、これからも学生の挑戦を支えてまいります。(経営学部教授)
明治大学広報第813号(2026年9月1日発行)掲載
