「駿風」2025年9月

大学は激烈な競争の時代に入っている。それだけにメディア戦略は喫緊の課題の一つだろう。そんな中で最近、心強く思うのは、本学の先生方がテレビや新聞、その他さまざまなウェブサイトなどのメディアに登場する機会が目立って増えていることだ。大学のメディアへの露出度はその知名度や信頼性のバロメーターといわれ、受験者の増加や就職キャリア支援にもつながっている。われわれ校友にとっても、年月を重ねるほどに遠くなる母校が、グッと近くなる。大いに歓迎したい。

かつて、メディアに登場する先生の数がライバル校に先行された悔しい時期もあった。大学は積極的な広報活動を展開するなどして今日、ここまで盛り上げてくれた。思えば、メディア関係者の職域校友団体をつくっていた私たちも、少しでも力になればとメディアへの売り込みに奔走、マスコミ志望の後輩を増やそうと志ある学生を募って就職支援セミナーや講座などを開いてきた。今昔の感はあるが、少しでもお役に立てたなら幸いだ。

何といっても先生方の実力と魅力あればこそのメディア登場だ。創立150周年に向けてますますのチャレンジを期待したい。