駿風
2025.11.01
「駿風」2025年11月
生田キャンパスの新校舎「センターフォレスト」が多くの学生でにぎわっている。図書館・教室・ラーニングコモンズが一体となったこの建物は、共有スペースが効率的に設計され、自習やディスカッションのためのエリアが各フロアにちりばめられている。実際に学生たちが思い思いに学び、交流する場として、活発に利用されているようだ。
和泉ラーニングスクエアも同様だが、授業の合間に個人や少人数で自分たちの時間を過ごすスペースが、従来の校舎と比べ格段に充実している。
PCに向かって黙々と自習する姿、ゼミ仲間と研究テーマを語り合う姿、友人同士で談笑する姿――。やはり大学のキャンパスは、学生でにぎわう情景があってこそ命が吹き込まれる。
学生が自由に過ごせる「ちょっとした居場所」の必要性は、今後ますます高まっていくだろう。コロナ禍を経験し、オンラインでの交流を余儀なくされた時期もあったが、それ故に、リアルな空間で集うことの重要性を改めて知ることとなった。今後も教育施設の整備が進められる予定だが、学生が集い、学び合い、キャンパスを彩るような学習空間のさらなる充実に期待したい。
明治大学広報第803号(2025年11月1日発行)掲載
