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2026.01.01

重戦車を操る紫紺の柱|ラグビー部 西野帆平

ラグビー部スポーツ

第664回 明大スポーツ新聞部 ズームアップ
文・写真/保坂 啓太郎(農学部3年)

「明治といえばFW。それが薄れていた」と西野は昨年度を振り返った。明大のFW陣は力強さや迫力、前へ突き進む様子から重戦車という異名を持っている。しかし、昨年度の春シーズンはFWの主力だった4年生が抜けて「『明治大丈夫か』と言われるようなパフォーマンスレベルだった」(神鳥裕之監督)。伝統のスクラムやラインアウトで勝つことができず、「自分が引っ張っていかないといけない時に良い結果を出せず、一番悩み苦しんだ」。

汚名を返上するため夏合宿ではセットプレーに注力し、試合では練習でやったことを100パーセント出すことを意識。スローの成功率も高まりチームとしてまとまりが出るようになった。しかし、関東大学対抗戦(対抗戦)では結果として帝京大に悲願の優勝を阻止され「来年は最初からセットプレー全てで圧倒できるようなチームを僕が引っ張ってつくり上げたい」と強く意気込んだ。

今年度は春シーズンで帝京大に完封負けを喫し、対抗戦初戦の筑波大戦では逆転負けに涙を飲んだ。しかしこの敗北が西野を、そして重戦車を強くした。慶大戦でモールから2トライを挙げ、帝京大戦ではスクラムで何度も押し勝ち5年ぶりの勝利に貢献した。優勝決定戦となった早明戦でもトライの起点となり80分間FWを引っ張り続けた。

5年ぶりの優勝を「率直にうれしい」と振り返る反面「スクラムの部分は修正したい」と次を見据えている。「対抗戦で培ったFWのプライドを選手権で出し切りたい」。7年ぶりの日本一へ、西野が操る重戦車は前に進み続ける。

(にしの・はんぺい 文学部4年 東福岡高校 176cm・104kg)

明治大学広報第805号(2026年1月1日発行)掲載