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2026.02.01

新エースが示した成長の形│硬式庭球部 水野惺矢

硬式庭球部スポーツ

第665回 明大スポーツ新聞部 ズームアップ
文/渡部 遥人(法学部1年) 写真/橋場 涼斗(理工学部2年)

1年次から硬式庭球部の新エースとして期待を集めてきた水野惺矢。粘り強いラリーを武器に、堅実なテニスを持ち味とする。

新エース誕生を予感させたのが1年次11月の関東学生選手権(夏関)だ。「勝ちを意識するよりはチャレンジャー精神で」と語り、ノーシードから準決勝進出という快進撃を見せた。1年生とは思えない器の大きさがにじんだ。

2年次も4、5月の関東学生トーナメントを順当に勝ち上がったが、夏関と同様に準決勝で敗退し、あと一歩届かない歯がゆさが残った。チームとしても今季のリーグ戦は全敗に終わり、主軸を担う水野にかかる期待と責任はより大きなものとなっていた。個人としても、チームとしても結果が求められる状況で迎えたのが、12月の全日本学生室内選手権(インカレインドア)だった。

シングルスでは2回戦で杉本一樹(経営学部1年=湘南工科大学附属高校)との明大対決に敗れたが、水野はダブルスでその杉本とペアを組み、決勝の舞台へと駆け上がった。決勝では早大ペアと対戦。第1セットを落としたものの、第2セットは積極的な姿勢を貫き6―3で奪い返す。要所でのボレーやリターンで流れを引き寄せたが、10ポイントタイブレークでは相手の勢いを止め切れず、フルセットの末に惜敗。それでも準優勝という結果を残した。

水野は「内容自体は悪くなかった。大事なところで相手の方がいいプレーをしていた」と冷静に振り返る。勝敗以上に試合内容を見つめる姿勢も、2年生ながら主軸を任される理由の一つだろう。

シングルスでは壁にぶつかりながらも、ダブルスでは後輩を支え頂点に迫ったインカレインドア。リーグ戦未勝利という厳しい結果を経て、水野はエースとしての在り方を少しずつ広げている。

(みずの・せいや 政治経済学部2年 四日市工業高校 175cm・65kg)

明治大学広報第806号(2026年2月1日発行)掲載