第667回 明大スポーツ新聞部 ズームアップ
文・写真/北原 慶也(政治経済学部3年)

今年2月に行われたミラノ・コルティナ五輪。スピードスケートのリンクには、大会期間中に20歳の誕生日を迎えた佐々木翔夢の姿があった。
佐々木は高校時代にインターハイ2冠に輝いた他、3種目で高校記録を樹立するなど、数多くの実績を引っ提げて明大に入学した。入学後も日本選手権やインカレといった大舞台で次々と優勝を飾り、今季は3000メートルと5000メートルで日本記録を更新。国際大会でもコンスタントに結果を残し、3種目で五輪代表に選出された。
特に「展開次第ではメダルも狙えると思っている」と話した種目が、大人数で同時に滑るマススタート。体力に加えて作戦や駆け引きが結果を左右し、佐々木にとってはW杯や日本選手権で優勝経験のある得意種目だ。ゴール時には、漫画から着想を得た“シャークポーズ”をするのが恒例。「サメは常に動き続ける生き物なので、前に進み続けるという意味で」と、競技スーツにもサメが描かれている。
迎えた五輪。マススタート準決勝は、レース終盤に後方から一気に前へ出る戦術が見事にはまって2着で決勝進出。しかし、決勝は最後に浮上することができずに10位で終えた。メダルは逃したが、佐々木が中長距離界の新鋭としてリードしていく存在であることに違いはない。次こそは世界の舞台で“シャークポーズ”を。氷上のサメは止まらない。
(ささき・しょうむ 政治経済学部2年 小海高校 169cm・71kg)
明治大学広報第808号(2026年4月1日発行)掲載


