第671回 明大スポーツ新聞部 ズームアップ
文・写真/野原 千聖(政治経済学部3年)

結果を追い求める4番から、勝利を見据える4番へ。東京六大学春季リーグ戦で打率.326、チームトップの14打点を記録し、自身初のベストナインにも輝いた内海優太。苦しい時期を経てたどり着いた姿で、大学最後のシーズンに挑む。
高校日本代表の4番として、期待を背負い入学した。しかし思うような大学生活とはならなかった。1年次の秋を前に大ケガを負うと、その後は不振にも苦しみ、3年次まで思うような結果を残せずにいた。それでも、ラストイヤーを目前に「このままでは終われない」と奮起。春季リーグ戦での目覚ましい活躍は前述のとおりだ。
今春はこれまでの外野から一塁へと守備位置が変わった。「外野より打球が飛んでくる感じはある」と最初は新たな景色に戸惑いもあったという。しかし、一塁だからこそ得られたものもある。「プレーに携わる機会が多いし、ピッチャーとの距離が近い」。投手が苦しい場面では積極的に声をかける姿がよく見られた。
「去年は結果をずっと追い求めていたが、ランナーを返すことが役割だと思った」。個人の数字ではなく、チームの勝利にどう貢献するか。その意識の変化が、苦しみ続けた主砲を飛躍へと導いた。4番としての新たな覚悟を胸に、ラストシーズンを戦う。
(うつみ・ゆうた 商学部4年 広陵高校 185cm・89kg)
明治大学広報第812号(2026年8月1日発行)掲載


