内定先を選んだ理由を教えてください。
①人の生活を支える仕事をしたい。
②東南アジアを中心とした海外に携わりたい。
③建物やまちづくりに興味がある。
④人事を含め困った時に信頼して相談できる人が多い。
⑤チャレンジできる環境がある。
⑥女性が仕事を続け、昇進することに理解のある会社であること。
⑦等身大の自分で選考を受けられたこと。
⑧誠実さという自分の特性に社風がマッチしたこと。
⑨都内で一人暮らしができるレベルの給料体系であること。
個人的に④と⑦は特に重視していました。なぜなら「しっかりする」というレベルを超えて「自分を隠して」通過した選考の会社に入社した後に何十年も仕事をした場合、つらい思いをするのは自分だと思ったからです。
どんな大学生活を送っていましたか?
留学や東南アジアの勉強、「東南アジア研究会」というサークルの立ち上げと企画運営など、自分が強く興味を持ったことに全力で向き合ってきた4年間でした。教職課程も履修していたので人一倍忙しい大学生活だったとは思いますが、振り返ってみるとレポートを書いても書いても終わらなかったあの学期末も、サークルの仕事が終わらな過ぎてめそめそ泣いていた深夜も、今となっては懐かしい思い出です。「喉元過ぎれば熱さを忘れる」かもしれませんが......。
就職活動はいつぐらいから、どのように進めましたか?
3年次の5月下旬からスタートしました。5~6月はマイナビで手あたり次第、気になった企業に約100社プレエントリーし、7月中に自己分析を一通り終わらせ、説明会は約40社、ES(エントリーシート)は約30社提出しました。夏インターンは短期も含め約10社参加し、情報集めと自分のレベルの把握に努めました。8月は就職活動をセーブする期間にして、9月から秋インターン選考の準備に本腰を入れました。本選考は1月頃から始まり、延期になった現内定先の冬インターンが4月に開催され、5月半ばに内定を受けたためその時点で就職活動を終了しました。
就職活動をする上で役立ったアイテムがあれば教えてください。
「iosのカレンダー(iCalender)」就職活動期はメールが山ほど(日に50通近く)届くのですが、iosのカレンダーはインターンの詳細や説明会のZoomリンクが記載されている関連メールとカレンダー内の予定イベントを紐づけられるため、「カレンダーを見る→詳細を確認したい→メールを探す」という作業をしなくて済んで便利でした。
就職活動を終えて「やっておいて良かったこと」を教えてください。
「自己分析」です。就職活動に限らずなにか大きなことをする時は、「過去」「現在」「未来」の3つの視点で考えることが重要です。就職活動は自分の「将来」を選ぶことができるターニングポイントで、自己分析は人生の「過去」と「現在」を見渡すことのできる便利なツールでした。ただ、時間が経ってさまざまな経験を重ねてくると、分析対象の自分の価値観も変わってくるので、季節が変わるたびに何度も自己分析は、やり直していました。
「やっておけば良かったこと」はありますか?
「身を粉にして就職活動をする」のではなく、もっと「心の余裕」を持って就職活動を行っていれば良かったと思っています。いろいろな経験を積むことも大切ですし、あくまで「大学生」として、就職活動以外のことにもっとしっかりと日常の時間を配分しても良かったと思っています。就職活動だけに視界が狭まると自分自身を見失うことにもつながり、結果的に就職活動にも悪影響を及ぼすと思います。
コロナ禍の就職活動で大変だったことは?
「メンタル面のケア」は本当に大変でした。私の就職活動はコロナ禍1年目で先の見通せない自粛生活だったので、毎日独り暮らしの部屋から外に出ることもできず、パソコンだけと向き合う日々......という生活で、かなりつらい思いをしました。
語弊を恐れずに言うと、就職活動は落ちて当たり前の世界です。皆さんは、食事会などの交際費が減った分を、自分のメンタルを回復させるためのものに使って、医療費として家計の経費に計上して良いと思います。就職活動は長期戦なので、「身体と心の健康」は何よりも大切だと感じた1年でした。
これから就職活動を迎える明大生へのメッセージ・アドバイス
就職活動生の皆さんへ。もしかすると今、うまくいかないこと続きで悩んでいるかもしれませんね。私も「こんなに落とされるなんて自分は価値のない人間なのかも......」と落ち込んだこともあります。
皆さんは日本に企業が何社あるかご存じでしょうか。総務省によると約171万社だそうです。30社のES(エントリーシート)が通らなくても170万ある企業のうち、わずか30社にマッチしなかっただけです。大学受験とは違い、就職活動では何百回でも何カ月でも好きなように挑戦が可能です。1年間ある長い就職活動の中でたくさんの人と話をして、恐れず経験して吸収し、「自分は何が好きで嫌いで、得意で苦手か」を理解して、自分が納得できる会社を1社見つけられれば良いと思います。
困った時は、大学の学生相談室や就職キャリア支援センターで相談したり、友人、先輩とたくさん話をしたりして、前向きに将来に向かってチャレンジしていってください。皆さんには明るい未来が待っています!絶対に大丈夫です。応援しています!
※記事中に掲載した写真は撮影時のみマスクを外すなどの配慮をしております
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