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就職・キャリア
2024.10.01

JALなど企業と産学連携 1~2年生限定のキャリア支援プログラムを文系3学部が合同で実施

政治経済学部文学部情報コミュニケーション学部
JALとのPBLで最優秀賞を受賞した明大生(中央の3人)

文学部・政治経済学部・情報コミュニケーション学部は合同で、日本航空株式会社(JAL)など企業との産学連携で、2つのキャリア支援プログラムを実施した。

これは文系3学部が独自に行っているキャリア支援イベントの一環で行われたもの。3学部は6月にも就職活動を控えた3年生を対象に、自己分析講座や業界比較セミナー、卒業生を招いたOB・OG交流企画を行い、学生約1300人(延べ人数)が参加している。

今回は、学生に自身のキャリアを考えるきっかけにしてもらうことを目的に、対象を1~2年生に限定し、企業の人事担当者などと連携し2つのプログラムを実施した。また今年度は、このプログラムに賛同する複数の大学との共催となった。

産学連携プロジェクト MOVE!(JALとのPBL)

プレゼンテーション後、JALの人事担当者からフィードバックを受ける様子

このプログラムは、JALから提示されたビジネス上の課題を、学生が主体的に学習し解決するPBL(Project Based Learning:課題解決型学習)で、成城大学との共催により実施した。明治大学から28人、成城大学から14人の学生が参加し、10チームに分かれて課題に取り組んだ。

JALから提示された課題は「未来の航空人財を増やすためのアクション」。8月1日に明治大学駿河台キャンパスで提示された。各チームが独自に調査を行い、人事担当者との質疑応答を経て、9月12日の成城大学(東京都世田谷区)で成果発表に臨んだ。

最優秀賞は明治大学3人と成城大学1人の混成チームが受賞。自分だけの空港をつくる「そらとも」というゲームを製作し、認知度が低い整備士やグランドハンドリングの仕事の理解促進を図る提案が評価された。JALの人事担当者からの講評の後、学生はキャリア形成における目標設定などを行った。

学生の参加後の振り返りでは「事前準備は十分にしたが、プレゼンの演出が十分でなかった。競争し評価されるという要素があったからこそ、他チームのプレゼンからこうしたことを学べた」「計画性と同じぐらいチームワークが重要だと学んだ」といった声が上がり、今後の学生生活に生きる具体的な学びが得られたことがうかがえた。

学生アンバサダープロジェクト(東映・みずほ証券・ファミリーマート社員へのインタビュー企画)

最終日の決勝プレゼンテーションでみずほ証券の企業紹介をする明治大学のTeam Shibusawa。みずほ証券の前身である第一国立銀行の創設者・渋沢栄一氏の名にちなんだチーム名であることを紹介し、会場を和ませた

これは学生が企業の特徴を紹介する「アンバサダー」となり、実際に本社でのインタビューをした上で企業紹介を行い、人事担当者が評価をするプロジェクトで、東映株式会社・みずほ証券株式会社・株式会社ファミリーマートが協力企業となり、青山学院大学・立教大学との共催で行った。明治大学から20人、青山学院大学から16人、立教大学から20人の学生が参加した。

学生は明治大学和泉キャンパスで8月1日にオリエンテーションを受け、1企業に各大学2チームがエントリーをし、チームごとに各社の本社で社員へのインタビューを実施。各チームでまとめ上げた企業紹介は、9月14日に駿河台キャンパスで3社の人事担当者を招き行われた。

午前中に行われた予選プレゼンテーションでは、3社が優秀賞を各1チーム選出。午後の決勝プレゼンテーションには、立教大学(東映・ファミリーマート)、明治大学(みずほ証券)の3チームが進出した。最優秀賞は参加学生も含めた全員投票で、ファミリーマートの企業紹介を行った立教大学のチームが選出された。

参加後の振り返りでは「インタビューの際に効果的な質問の仕方を学んだ」「チームで同じ方向を向いて一つのものを作り上げる大変さを学んだ」といった声が上がり、参加学生にとって就職活動でも役立つ実践的な学びを得られる機会となった。