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2024.12.10

講演会「デジタルカーが作るSUBARUの未来」を実施 車両展示や乗車体験会も同時開催(生田就職キャリア支援センター)

生田
学生からの質問に答える株式会社SUBARU柴田氏学生に向けて講演する株式会社SUBARU柴田氏

生田就職キャリア支援センターは11月25日、生田キャンパスで、株式会社SUBARU執行役員の柴田英司氏を招き、講演会「デジタルカーが作るSUBARUの未来」を開催した。本講演会は、一般社団法人 日本自動車工業会との共催で「大学キャンパス出張授業2024」の一環として行われ、当日は130人の学生が参加した。

講演では、先進運転支援システム(ADAS)を代表するSUBARUの「アイサイト」開発のこれまでの苦悩や30年以上にわたる自社開発の歴史を振り返り、今後の展望が語られた。

講演に先立ち、中央校舎前では、車両展示とアイサイト搭載車の乗車体験会が行われ、多くの理系学生が会場を訪れた。

アイサイトシステム搭載車の説明に興味を示す学生たちアイサイトシステム搭載車の説明に興味を示す学生たち
アイサイトシステムを実際に体験できる乗車体験会の様子アイサイトシステムを実際に体験できる乗車体験会の様子

柴田氏は、1989年に明治大学工学部 電気工学科(現在の理工学部 電気電子生命学科)を卒業。講演の冒頭では、今回の会場となった第二校舎2001教室で自身も学んでいたことや、学生時代のエピソードなどが披露され、会場は和やかな雰囲気に包まれた。

講演では、「SUBARUの事業分野が自動車と航空宇宙事業に特化し、現在は98%が自動車収益になっていること」や「製造拠点は、日米の2拠点であること」など「選択と集中」というキーワードを用いて、年間4.7兆円の売上につながる経営戦略が語られた。

また、SUBARUを象徴するアイサイトの特徴である「ステレオカメラ」がどのように進化を遂げてきたのか、開発が世界で10年以上停滞していた運転支援システムにイノベーションを起こしたSUBARUの話に、参加学生らが聞き入る様子が見られた。

柴田氏は、「仕事や会社において大切であると同時に難しいことは、シビアな環境や状況でも一貫してやり続けること。悩んだ時や追い込まれた時は、誰のために仕事をしているのか、基本に必ず立ち返ることが大切だ」と伝えた。また、モビリティ産業が100年に1度の大変革期に当たるとした上で、「今のモビリティ業界では、さまざまなデジタル技術を同時開発していくことが求められる。また、電動車に半導体技術をどう生かしていくかをゼロから経験できるのは、今の学生たちの特権である」と、就職活動を控える学生らにエールを送った。

最後に柴田氏から参加学生らへ、「世界に飛び出そう!世界で何が起きているのか、自分の目で見て五感で感じよう!」とメッセージが送られ、大きな拍手で講演会が締めくくられた。