神奈川県立相模原高等学校の生徒が10月31日(木)、明治大学生田キャンパスを訪れ、1年生30人が理工学部の先端研究を体験した。
同校はスーパーサイエンスハイスクール(SSH)に指定されており、生徒の進路意識を早期から高める取り組みの一環として本学理工学部と連携し、このたび機械工学科が特別授業と研究室体験を行う運びとなった。
前半は機械工学科の黒田洋司教授による「ロボットとAIの未来」と題した特別授業を実施。冒頭、黒田教授からは、自身が開発に大きく関わった、小惑星探査機はやぶさに搭載された超小型ロボット「ミネルバ」や、現在研究を進めている火山島での無人遠隔調査「西之島ローバ開発プロジェクト」を例に挙げ、フィールドロボティクスについて解説があった。
続いて、人を感知する自律型の警備ロボットについて、その仕組みを解説した上で、ロボットの知能におけるAIの活用に関する説明があった。最後に黒田教授から「最新のAIも中身は高校の数学で習っていることの組み合わせ。中身が分かると見方が変わり楽しい。明治大学で一緒に研究しませんか?」とメッセージが送られ、授業が締めくくられた。

後半はロボット工学研究室(黒田洋司教授)と流体工学研究室(榊原潤教授)の2研究室による研究室体験を実施。生徒らは教員・学生による説明やデモンストレーション、実験への参加を通じて、大学の学問を肌で感じることができる機会となった。

理工学部では、全ての高校生が参加できる公開講座「生田キャンパス高大連携プログラム」をはじめ、大学の学びを体験できるプログラムを実施している。今後も、中高生に先端研究と主体的に学ぶ重要性を伝え、進路選択や大学で学ぶ意義を考えてもらうための取り組みを継続していく。(理工学部事務室)