10月27日から販売されている「顔だけポーチ」明治大学博物館は10月27日、新たなミュージアムグッズ「顔だけポーチ」の販売を館内ミュージアムショップ「M2」で開始した。
本商品は、学芸員養成課程の授業科目「ミュージアムコミュニケーションA(担当:駒見和夫文学部教授)」の課題を通じて誕生。同科目では、今日の学芸員に求められる生涯学習の指導者としての役割を育むため、学生相互の議論や協働によるプログラム・企画の実践を重視している。
「明治大学博物館でミュージアムグッズの新製品を企画する」という課題に取り組んだ、GAN JUNJIEさん(文学部史学地理学科 日本史学専攻4年)、瀧口恵太さん(文学部史学地理学科 地理学専攻4年)、早川碧葵さん(文学部史学地理学科 考古学専攻4年)、小澤勇太さん(文学部心理社会学科 現代社会学専攻3年)、木下奈映さん(文学部史学地理学科 考古学専攻3年)の5人は、「展示資料をより身近に感じてもらい、明治大学博物館について知ってもらう」ことを目的に、アイデアを出し合いながらグッズの企画を進めた。
駒見教授と「顔だけポーチ」を企画した学生ら商品化された「顔だけポーチ」(税込500円)は、ペンケースやメイクポーチなど幅広い用途に使える実用的なアイテム。ポーチには、山形土偶(出土地:江原台遺跡<千葉県佐倉市>)・遮光器土偶(出土地:亀ヶ岡石器時代遺跡<青森県つがる市>)・馬形埴輪(出土地:玉里舟塚古墳<茨城県小美玉市>)の顔をデフォルメしたイラストがあしらわれ、日常使いしやすいデザインとなっている。
また、顔だけポーチには、履歴書を模したユニークなデザインのコレクションカード(4枚)が付属。二次元バーコードを読み取ると、明治大学博物館ONLINEミュージアムや明治大学デジタルアーカイブにて、詳細画像や3D画像を閲覧できる。カードの裏面には「商品」「考古」「刑事」各部門の展示品がデザインされており、4枚のカードを並べると一つの図柄が完成するようになっている。
付属の4枚のコレクションカード企画者の一人、木下さんは、「透明なビニール製の小物ポーチもグッズの案として挙がったが、イラストの見やすさや用途の多様性を考慮して布地を採用した。また、写真ではなくイラストを用いたことで、展示物の印象をより鮮明に残せると感じている。価格設定や包装も含めて企画を進めたことで、ミュージアムグッズの奥深さや可能性を学ぶことができた」と今回の企画を振り返った。(博物館事務室)


