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2025.06.23

農学部「ファームステイ実習」茨城県から始まる―実践的な学びを提供|農学部 食料環境政策学科

農学部
開会式での集合写真

農学部 食料環境政策学科は、学部2年生を対象とした実習科目「ファームステイ実習」を今年度も開講した。今年度は履修希望者が昨年度より30人多い143人となり、実習地も全国14カ所に拡大する予定。11月まで順次実施していく予定となっている。

この実習は、学生が農家に滞在しながら農作業に取り組み、農業や農村への理解を深めることを目的に実施されている。現場での体験に加え、社会調査やヒアリングを通じて、生産や経営、流通の仕組み、地域社会の特徴などを学ぶ実践的なプログラムとなっている。

今年度の最初の実習地は、岡田誠司常勤理事の地元である茨城県つくば市・坂東市。田植え時期の急な実施にもかかわらず、岡田理事夫妻や受け入れ農家の方々の理解と協力により、無事に実現した。

今回の実習には10人の学生が参加。つくば市の「夢田(ゆうでん)ファーム」「さかよりファーム」、坂東市の「アグリ山﨑」の3軒の農家に分かれ、田植え機への苗箱の積み込みや洗浄をはじめ、播種、精米、牛の飼育補助など多様な作業に取り組んだ。農業の現場を肌で感じる貴重な体験となった。

田植え機へ苗箱を積み込む様子
肥育牛への餌やりをする様子

また、農家の方々へのヒアリングでは、農業経営の工夫や米の流通、農村社会の現状など、現地でしか得られない多くの学びが得られた様子だった。

実習後に提出された学生のレポートからは、農作業の大変さに対する驚きや、農業・農村が直面する課題への気づき、自らの視点の変化などがうかがえた。こうした体験は、座学だけでは得られない気づきを与え、将来を考えるきっかけにもなっている。

ファームステイ実習は、今後も学生にとって実りある学びの場として、さらに展開していく予定。(農学部事務室)