Meiji NOW 明治とつながる 今をつたえる。

Pick Up
教育
2025.11.21

特別講演会「企業トップの考えるダイバーシティ・マネジメント」を開催|ジェンダーセンター

情報コミュニケーション学部
最前列左から翁氏、牛尾教授、後藤氏と、牛尾ゼミ一同

情報コミュニケーション学部ジェンダーセンターは、10月20日、駿河台キャンパス・リバティタワーにて、特別講演会「企業トップの考えるダイバーシティ・マネジメント」を開催した。

本講演会は、人種・性別・性的指向・障がい・年齢・価値観・経験など、多様な個性を尊重し、それを組織の力として生かす「ダイバーシティ・マネジメント」をテーマに、企業経営者や専門家を招いて議論を深めるもの。

今回で8回目の開催となった本講演会では、株式会社日本総合研究所シニアフェローの翁百合氏、はごろもフーズ株式会社代表取締役社長の後藤佐恵子氏の2人がゲストとして登壇。両氏による講演に続き、ジェンダーセンター長の情報コミュニケーション学部・牛尾奈緒美教授を交えたディスカッション、参加学生との質疑応答が行われ、日本社会における「ダイバーシティ・マネジメント」の現状と今後の課題が語られた。

初めに登壇した翁氏は、日本の人口減少と労働力不足という構造的課題を提示。生産性向上には「人材への投資」が不可欠だと語った。さらに、女性が社会で活躍する機会を妨げる要因として、特に配偶者控除を踏まえた働き方の制約、長時間労働、育児期のキャリア中断などが挙げられると指摘。社会保障制度も含めた改革が必要だと述べた。

講演する翁氏

続いて後藤氏は、企業におけるダイバーシティ推進の取り組みについて語った。実際に企業で取り組んでいる事例として、女性のキャリア形成を支援する女性リーダー研修や男性の育児参加を促す育休制度などを紹介。後藤氏は「男女関係なく、個人としての働き方を尊重することが大切だ」と述べた。

講演する後藤氏

扇氏と後藤氏による講演後には、学生との質疑応答を実施。「女性が新卒から望むキャリアを築くために必要なこと」「教育制度はどのように変わるべきか」など、多様な質問が学生から寄せられた。質問の後には、活発な議論が繰り広げられ、本講演会は盛況のうちに終了した。

ジェンダーセンターは、今後も学生と社会をつなぐ学びの場として、ダイバーシティに関する講演や研究活動を継続的に展開していく。 (情報コミュニケーション学部ジェンダーセンター)