
政治経済学部・ヨーク,ジェームズゼミナールは、4年次のゼミ生が卒業研究の一環として開発した漢字学習カードゲーム「漢字遊戯」の製品化を進め、11月よりクラウドファンディングを開始した。本プロジェクトは、学生が主体となって研究成果を社会実装することを目指したもの。
ヨークゼミでは、「教育×ゲーム」をテーマに、アナログゲームの設計と学習効果に関する研究を進めている。これまで、教育機関や地域団体との連携を通じて、学習意欲の向上を目的としたゲームの開発や評価を行ってきた。本製品は、これらの研究活動の延長線上で誕生した学習支援ツールであり、今回は研究成果を一般向けに広く届ける初めての試みとなる。
「漢字遊戯」は、小学生向けに漢字の読み・用法の習得をサポートするカードゲームで、遊びながら漢字への興味関心を高めることができる。開発に当たっては、ルールの調整やデザイン制作に加え、学習効果の検証やユーザーテストも実施してきた。ゼミ生は「研究成果が実際の製品として形になり大きな達成感を得た。多くの方に遊んでもらい、学習支援として役立ててほしい」とコメントを寄せた。クラウドファンディング開始後は、SNSを中心に反響が寄せられ、ゼミ生の挑戦を応援する声が多く届いている。
ヨークゼミは、今後も教育現場や地域社会と連携したゲーム開発・評価研究を継続し、学習を促進する新たな方法の探究に取り組んでいく。また、今回のプロジェクトを通じて得た知見を基に、次年度以降も学生主体のプロダクト開発を推進していく予定。(政治経済学部事務室)


