
情報コミュニケーション学部の今村哲也ゼミナール(研究分野=知的財産法)は、1月8日から11日にかけて台湾を訪問し、国立台湾大学で「知的財産権に関わる日台アカデミックワークショップ」を開催した。これは同学部の海外実習制度を活用して実現したもので、日本と台湾の学生が知的財産法に関する最新の知識と経験を共有し、相互理解を深めることを目的として開催された。
9日に開催されたワークショップの午前の部では、今村ゼミの学生によるプレゼンテーションが行われた。栗田美里さん(3年)は「ファスト映画と著作権」、森田遥馨さん(3年)は「AIと著作権」をテーマに発表した。台湾からは国立台湾大学と国立成功大学の大学院生3人が参加し、台湾および米国の知的財産法に関する最新の話題について発表した。続いて、国立台湾大学の李素華教授、国立成功大学の許曉芬教授ら台湾の知的財産法の専門家による学生の報告へのフィードバックの時間が設けられ、活発な質疑応答が行われた。午後の部では今村哲也教授が「日本におけるAIと著作権問題」と題して講演し、その後、法学研究者やAI開発者らとディスカッションが行われた。
ゼミ生らは、ワークショップ以外の日程では、中正紀念堂、龍山寺、士林夜市、台北101など台湾の歴史・文化や伝統などに触れられる場所を視察した。今村教授は「今後、教育・研究の両面で交流がさらに拡大していく可能性を感じる機会になった」とコメントした。
(情報コミュニケーション学部事務室)
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