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2025.01.01

イタリア・パルマでフィールドワーク 農学部・食料農業社会学研究室(片野洋平准教授)

農学部ゼミ・研究室
パルミジャーノ・レッジャーノの工場

農学部・食料環境政策学科の食料農業社会学研究室(片野洋平准教授)は11月18日から25日、イタリア・パルマでフィールドワークを実施した。

食料農業社会学研究室は地域社会の活性化や食文化について学ぶことを目的に、実際に現地での体験を通じて学びを深める活動を行っている。

今回のフィールドワークは、研究室の学生が企画した。パルマはパルミジャーノレッジャーノ(パルメザンチーズ)やプロシュートディパルマ(パルマハム)といった食材を産出しており、世界的に有名な食材の宝庫として知られている。日本の地域活性化を考察する上で、地域社会の伝統食が世界レベルで有名になるためのヒントを探るために、パルマでの調査活動を行うことにした。

学生たちはパルマで、パルミジャーノ・レッジャーノの工場、プロシュートディパルマの工場、バルサミコ酢の工場を見学。食材がどのように作られ、地域の人々に受け入れられているかを現地のプロフェッショナルから直接学んだ。現地で体験することで、教科書だけでは分からない食材作りのこだわりや、その背景にある地域の文化を深く理解することができた。

さらに、ヴェネチア大学やローマ・サピエンツァ大学の大学院生と協力して、地域の住民や生産者を対象に調査活動を実施。パルマの伝統的な食材を支える市民の役割や、地域の連帯感を象徴する「カンパニリズモ(郷土愛)」について、直接インタビューを行い、多くの貴重な意見を伺うことができた。

参加した学生からは、「世界に誇る伝統的な食材の魅力を現地で体感できた」「イタリアの大学生や地元の人々と交流し、食文化を通じて自分の視野が広がった」といった感想が寄せられた。

食料農業社会学研究室では、こうした海外フィールドワークを通じて、国際的な視野を持ちながら地域社会の活性化に貢献できる人材を育成している。

プロシュートディパルマの工場
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