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国際
2025.06.17

メキシコ・日本両政府の友好基金2025年度助成に採択│商学部・所ゼミ

商学部
駐日メキシコ大使館の関係者とゼミ生ら

商学部・所康弘ゼミナールは、メキシコの日本文化フェスティバル「秋祭り(Akimatsuri)」に向けた国際プロジェクトに取り組んでいる。この秋祭りは、毎年多くの来場者が集まる社団法人日墨協会主催の大規模な日本文化普及イベントで、所ゼミは今年度の開催に向け「文化広報誌」を通じてSDGsや国際理解を発信するプロジェクトを進めている。

本プロジェクトは、メキシコ・日本両政府(メキシコ公教育省と駐メキシコ日本国大使館)が共同で運営する「メキシコ・日本友好基金(Fondo de la Amistad)」の2025年度助成に採択され、二国間の学術・文化交流を担う活動として注目されている。

ゼミ生らは現在、「日本とメキシコの文化と社会」「SDGs(持続可能な開発目標)」をテーマに約50ページの文化広報誌を制作しており、教育制度、食文化・古代文明、環境政策や防災、ジェンダー平等、エコツーリズムなど、両国を比較しながらSDGsに即した内容が盛り込まれる。さらに、駐日メキシコ大使館の外交官へのインタビュー調査の成果や、ボランティア活動を行うメキシコ在住の方の声も収録される予定。

完成した冊子は、2025年秋にメキシコシティで開催される秋祭りで、来場者(3日間で約1万人を想定)に無料配布される。日本の学生の率直な視点を届けることで、メキシコの人々に新しい日本のイメージを紹介し、両国間における相互理解の促進を目指す。

このほか、本プロジェクトでは、メキシコ外交官や関係者に向けた英語でのプレゼンテーションや成果発表も行われ、ゼミ生らにとって語学力向上や異文化理解・発信力・協働力を養う貴重な機会となっている。(商学部事務室)

駐日メキシコ大使館で実施したメキシコ外交官へのインタビュー調査の様子