
国際教育事務室は10月16日、駿河台キャンパス・アカデミーコモンで言語交換プログラム始動に伴う、オリエンテーションを開催した。同プログラムは日本人学生と外国人留学生とがそれぞれの母語を教え合い、外国語の会話能力向上と異文化理解を深めることを目的に、今年度から全てのキャンパスで新設されたもの。今学期は451人の応募があり、希望する言語やキャンパス等が相互に合致した326人の学生のペアリング(グルーピング)が成立した。
駿河台キャンパスでのオリエンテーションでは、事前にマッチングしたパートナーと初の顔合わせの場となり、約60人の学生が参加した。冒頭、自己紹介を兼ねたアイスブレーキングが行われ、緊張していた学生たちの表情から次第に笑顔が見られた。その後、事務局からプログラムの説明や言語交換のヒントの紹介があり、参加学生らは興味深く聞き入った。

オリエンテーションに参加したペアの一組からは、「これから予定しているドイツ留学の前にパートナーとの会話を通してドイツ語を少しずつ学べる貴重な期間になると思う」「ドイツではアプリなどを通して日本語を少し勉強していたが、パートナーから日本語を教えてもらう中で、日常的な会話ができるようになればうれしい。お互いに学び合っていきたい」といった期待の声が寄せられた。
マッチングしたペアとは来年の1月末までの期間、各自のペースで言語交換、異文化交流を継続的に行う予定となっている。
国際教育事務室の担当者は、「相手の国の文化を知ることと同時に、自国の文化を教えることで、お互いに学び合ってもらいたい。そして自分では気づくことができなかった自国文化の良さを、このプログラムを通じて再発見する一助になればうれしい。また、キャンパス内での国際交流をきっかけに海外に興味を持つ学生が増えればうれしい」と企画の狙いを説明した。
明治大学は今後も、キャンパス内で学生同士が国際的に交流できる場を積極的に設けていく。