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2025.11.07

駐日デンマーク王国大使による講演会を実施|政治経済学部・倉地ゼミ

政治経済学部
明治大学生に講演を行う駐日デンマーク王国大使・ヤール・フリース=マスン氏
(©デンマーク大使館)

政治経済学部・倉地真太郎ゼミナールは10月27日、駿河台キャンパス・グローバルフロントで、駐日デンマーク王国大使ヤール・フリース=マスン氏を招いた講演会を開催した。本講演会は、倉地ゼミと駐日デンマーク王国大使館の主催、同学部経済学科の共催、日本デンマーク協会の後援で実施されたもの。

講演会のテーマは「EU・デンマークの政治経済の未来」。電子政府、再生可能エネルギー、高福祉など、昨今世界の注目を集める同国は、2025年下半期にEUの議長国を務めることになっている。講演会の前半では、大使からEU・デンマーク関係の歴史、EU議長国としての役割、EUとデンマークの関係、さらに日本との比較など、多角的な視点での説明が行われた。

後半では、有志の学生らによる大使との質疑応答を実施。政治経済学部および政治経済学研究科の学生5人が登壇し、立教大学の学生との合同事前勉強会での議論を踏まえた質問を行った。学生からは、EU・デンマーク関係、労働市場政策、エネルギー政策、多文化共生、ケア政策など、デンマーク社会の多様な側面について意見が出された。また、参加者からも安全保障や経済政策などに関する質問が寄せられ、EU・デンマークに対する関心の高さがうかがえた。大使からは、デンマークとEUの歴史的経緯や日本との比較に関して、示唆に富むコメントがあった。

学生たちと意見交換をするデンマーク大使(©デンマーク大使館)

参加学生からは「EUという枠組みで多くの国々が団結することで国際競争力や安全保障の面で多くの利点が得られること、そしてこのことが国民性やアイデンティティーにも結びついている点が印象的であった」などのコメントが寄せられた。

当日は、対面・オンライン合わせて110人を超える参加者が集まり、講演会は盛況のうちに終了。本講演会は、EU・デンマークと日本の「今」を知る上で貴重な機会となった。倉地ゼミは、EU・デンマークと日本をつなぐ交流の場を今後も継続的に展開していく。(政治経済学部事務室)