理工学部は、2月24日から28日、インドのアーンドラ・プラデーシュ州にあるスリ・ラマサミー・メモリアル大学(SRM Institute of Science and Technology; SRM大学)APキャンパスで、学術交流プログラム「Discover India」を実施した。
専門知識という「共通言語」で語り合う、理工学部ならではの学術交流が展開されたこの取り組みは、国際的な学術交流の促進を目的に、理工学部の海外派遣プログラムとして実施され、学部から教員1人と学生4人が現地へ派遣された。訪問先のSRM大学は、急速な経済発展を遂げるインドで屈指の教育・研究力を有する総合大学で、特に理工学系分野の研究に注力し成果を挙げていることから、今回協賛企業の協力を得て実施に至った。
現地の学生とともに、プログラムの説明を受ける理工学部生らプログラムでは、電気電子工学、物理学、環境情報工学、数学をはじめとした理工系分野の幅広いテーマについて、SRM大学の研究者・学生らと相互の研究発表やディスカッションを実施。また、工学現場の視察として、アーンドラ・プラデーシュ州にある飲料メーカーの生産工場を訪問するなど、現地の産業界と交流する機会が設けられた。教員・学生らが積極的に交流し、今後の研究発展につながる有意義な時間となった。
交流の第一歩として自身のバックグラウンドを語る加藤そらさん(理工学部 応用化学科)。この自己紹介を皮切りに、両大学の学生による活発な交流が展開された
活気で満ち溢れるレセプションの様子。互いの研究やテクノロジーへの関心を語り合う場面が多く見られた
学術交流プログラム終了後の記念写真(理工学部事務室)
参加教員のコメント
神保康紀 助教(理工学部機械情報工学科)
インドの多様な背景を持つ学生たちから、現地の若者の熱気と勢いを肌で感じました。学術交流では、環境汚染など地域の課題に直結した工学研究が多く見られ、そこから国境を越えた課題までを深く考える貴重な成果を得ました。同行した4人の学生も現地の学生と積極的に交流し、大いに刺激を受けていました。学術面にとどまらず、学園祭への参加や裸足での寺院参拝といった文化体験も交え、非常に有意義な機会となりました。
現地学生の専門分野について説明を受ける神保助教と理工学部生ら参加学生のコメント
加藤そらさん(理工学部応用化学科4年)
最新の設備や研究テーマに圧倒され、「グローバルに活躍する研究者になりたい」という思いが一段と強くなりました。また、インドの人たちは気さくで、自然と会話が広がっていくことに新鮮さを感じました。文化や価値観の違いに驚く場面もありましたが、その違いさえも面白いと感じることができ、異文化を新たな発見として捉える重要性を実感できました。
プログラムの合間の一コマ。「現地の学生はフレンドリーで、積極的に話しかけてくれる人が多かった」と話す加藤さん村田英夢さん(理工学部電気電子生命学科4年)
インドの学生から、向上心、海外志向、競争意識やハングリー精神を感じ、「自己の成長に向き合う姿勢」が重要だと再認識しました。今後は専門性を高めながら、国際交流にも積極的に取り組み、英語力を含め海外で活躍できる力を養っていきたいです。
現地教員・学生向けに力強くプレゼンテーションする村田さん。理工学部生は自身が進めている研究について英語で説明し、その後SRM大学の教員・学生からの質問が活発に飛び交った加藤功基さん(理工学部機械情報工学科4年)
自立して主体的に研究に取り組むSRM大学の学生たちと過ごす中で、私自身の研究への向き合い方を改めて見直すことができました。価値観の違いを感じながらも、その温かさやホスピタリティに心を動かされ、「自ら考えて行動する姿勢」と「人と人とのつながり」が大切ということに気づかされました。
プログラム終了後に、修了証を受け取る加藤さん岡弘志さん(理工学部機械情報工学科4年)
生体信号計測や医療応用に関する先端的な研究に触れることができ、学術面で大きな刺激を受け、自分自身の専門分野を見直す良い機会になりました。会話は常に英語でしたが、「相手にしっかり伝わった」という実感を得られたので、嬉しく感じました。異なる文化の中で意思疎通を図ろうとする経験は、非常に大切だと思いました。
開放的な教室で現地学生と和やかに語り合う岡さんと村田さん
プログラムの締めくくりとしてアマラヴァティの歴史的な寺院を訪問。最新の研究施設とはまた異なる、紀元前から続く文化の重みを体験した記事中の学年は、派遣当時のものです。


