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2022.01.24

世界食料デーに『3分の1のパン屋さん』を開店!フードロス削減などの社会問題の解決・改善を目指す!中山優衣さん・田口真由さん 

国連が制定した世界食料デーにあたる10月16日(土)、夜のキャンパスで『3分の1のパン屋さんat明治大学』が開かれました。フードロス削減を呼びかけたこのを企画した、情報コミュニケーション学部島田剛ゼミの中山さんと田口さんにお話を聞きました。
開店直前の島田ゼミのたち

『3分の1のパン屋さん』の企画の概要について教えてください。

ホームレス状態の方の自立支援を後押しする、ビッグイシューさんが私たちの活動「神保町コーヒープロジェクト」に興味を持ってくださったことがきっかけです。 ビッグイシューさんが都内のパン屋さんから売れ残ったパンを買い取って販売する「夜のパン屋さん」を行っていることを知りました。これと一緒に、「神保町コーヒー」を販売することで、「フードロス削減」と「フェアトレード推進」を呼びかけたいと思い、実施しました。

店頭には「明治大学SDGsコーヒー」も並びました

島田ゼミからは、貧困や食品ロスに関心の高い有志の学生15名で参加しました。 協力してくださるパン屋さんから、売れ残りそうなパンを買い取り、明治大学グローバルフロント前でゼミ生が販売をしました。売り上げ金は、全てビッグイシュー基金に寄付をし、社会問題の解決・改善に活用される予定です。

開店直後から盛況となりました
開店から長い列ができました

店名にある”3分の1”という数字について教えてください。

2つの意味があります。一つは、世界中の食料生産量の約3分の1にあたる約13億トンが廃棄されているということです。もう一つは、日本独自の「3分の1ルール」が食品ロスを増加させているためです。これはビッグイシューさんに夜のパン屋さんや路上生活者の方々や若年層の貧困についてお話を伺った際に、初めて知ったことでした。生産から賞味期限までの最初から3分の1の期間に店舗納品できなければ、どんなに日数に余裕があっても廃棄されてしまう可能性があるのです。

これを私たちが考え、取り組み、周知することで課題解決の協力ができるのではと、一層取り組みに熱が入りました。

学生が連携を取りながら次々とパンが運ばれました

来店してくれたお客さんとどのような交流がありましたか?

お越しいただいた方の多くが、通りがかりの方々でした。「パンの販売」と言うだけでは、興味は持っていただけても、なかなか購入までは至らないだろうと思っていました。しかし、「3分の1のパン屋さん」という店名の意味や、売上金の使い方をお話しすると、ぜひとのことで、想定の2時間ほど早く売り切れました。

取り組みにくい、お堅い活動としてでなく「身近な」問題として捉えていただけた結果だと思うと、とてもうれしかったです。 また、お客さまがパンを選びながら「おいしそう!」とおっしゃっていただくことが多くあり、まだおいしく食べられるものが捨てられてしまう現状にむなしさを感じるとともに、この現状を少しでも改善したいと感じました。

パン屋さんの取り組みを伝える様子

最も大変だったことは何ですか?

売れ残りそうなパンを扱うことから、直前まで「どこの」「どれくらいの」パンを販売できるのか分からなかったため、臨機応変な対応が求められました。 また、天気が良くなかったこともあり、呼びこみに苦労しました。

また、島田ゼミとしては普段3年・4年と分かれての活動をしており、学年を超えての今回の活動はうまく連携が取れるのか不安でした。しかし、それぞれが与えられた役割をしっかりとこなしてくれたことで、2週間の準備期間の中でも販売まで至ることができたと感じています。

呼び込みの力もあって、開始2時間余りで83個のパンが完売しました!

どのような経験を得られましたか?

多くの方に問題意識を持っていただけたことは勿論ですが、実際に販売することで当事者の意識を少し持つことができました。『貧困』『路上生活者』『食品ロス』どれも大きな問題に感じますが、こう言った取り組みが広がれば、必ず解決できると確信を持てた経験でした。

コロナ禍では、基本的に人と関わるイベントが制限され、ゼミで関わる神保町の方々との交流も持てない状況でした。そんな中で企画が実現し、神保町で暮らし、働いている方々と対話ができたのはとても良かったです。 また、今回はゼミ生だからこそ携わることができた企画だったため、こうした問題に社会人になっても寄与するにはどうすればいいか、改めて考えるきっかけにもなりました。

親子での参加も多く、”小さなお客さん”も来店されました

明大生や生にメッセージをお願いします!

中山 面白い・興味があると思えることと出会うのは簡単ではありませんが、それを探し続けること、そしてなぜ自分はそれに興味があるのか本質を考えてみてください。そして、「チャンスが少しでもあるなら飛び込む!」これが実現する近道かと思います。

田口 大学の4年間は長いようで、一瞬で過ぎていきます。周りの目が気になることも、今更始めても遅いのではないかと思うこともあると思います。でも、「いい大学生活だった!」と胸を張って言える人であってほしいです。ぜひ一緒に、挑戦を続けていきましょう!

紹介してくれた方中山優衣さんと田口真由さん(共に情報コミュニケーション学部4年)

(写真左から)田口さん、島田先生、中山さん

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