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2026.08.25

建築設計の視点を舞台空間へ――ベネチア・ビエンナーレで田中教授が空間構成を手がけた『オセロー』が上演|理工学部

理工学部
ベネチア・ビエンナーレ公演の様子

理工学部建築学科の田中友章教授が空間構成を手がけたSPAC(静岡県舞台芸術センター)の夢幻能『オセロー』(演出:宮城聰)が6月7日・8日、イタリアで開催された第54回ベネチア・ビエンナーレ演劇部門のオープニング作品として上演された。夢幻能は、亡霊などが現れ、生前の出来事や思いを語る能の形式。本作では、シェイクスピアの『オセロー』をこの形式で再構成している。

田中教授は、建築計画・建築設計・建築デザイン論を専門とし、都市やランドスケープなど周辺領域にも視野を広げながら、建築計画・設計の理論や技法を研究・実践している。本作には2005年の初演から関わり、東京国立博物館の日本庭園に設けた仮設能舞台を設計。18年の静岡芸術劇場での再演では、屋外から屋内への移行に合わせて舞台空間を再構成するなど、上演場所の特性や周辺環境を読み取りながら空間構成を手がけてきた。

今回のベネチア公演では、運搬や設営上の制約を踏まえ、これまでの舞台で用いてきた「吊るし雛」や「古井戸」の要素を抽象化し、現地の空間に合わせて再構成した。続く8月1・2日には、韓国・居昌(コチャン)国際演劇祭でも上演され、田中教授が空間構成を担当。上演場所ごとの特性や制約に応じて空間を再構成する建築設計の視点を、舞台表現へと展開した。

居昌国際演劇祭での公演の空間構成