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2024.05.23

生命機能マテリアル国際インスティテュートが国際シンポジウムを開催

Serena Best教授による講演Serena Best教授による講演の様子

生命機能マテリアル国際インスティテュート(所長=相澤守理工学部教授)は、2024年5月20日に生田キャンパス第二校舎で、国際シンポジウムを開催し、約60人の学部生・大学院生・教職員・他大学の研究者を含む一般希望者などが聴講した。

シンポジウムは研究クラスターであった2018年から『次世代バイオマテリアルを考える会』として毎年開催されてきた。近年は『生命機能マテリアル:人工材料に如何にして生命を吹き込むか?』と題して企画され、今年度第1回の今回は、生体材料のパイオニアとして著名なケンブリッジ大学のSerena Best教授を招待しての講演となった。

Serena Best教授は、「Biomaterial Scaffolds for Hard and Soft Tissue Repair」と題し、硬組織と軟組織の治療に役立つ生体材料について説明した。硬組織を治療する生体材料では、リン酸カルシウム系セラミックスを主軸に約50年の歴史を 俯瞰 (ふかん) しつつ、各種機能性イオンの効果について言及した。また、軟組織の治療では、コラーゲンを基本とし、その微細構造と組織再生との関係性を論じた。参加者との質疑応答では、東北大学や東京医科歯科大学の教授らに加えて、大学院生からも研究事例に関する具体的な質問などが寄せられ、高い関心を集めている様子だった。
(生田研究知財事務室)

シンポジウムの様子

記事中の役職などは、原則として取材時のものです