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スペシャル・インタビュー
2017.06.28

株式会社宝島社 『sweet』『オトナミューズ』編集長 渡辺佳代子さんにインタビュー【第3回】―明大生へのアドバイス・動画メッセージ―

政経学生卒業生インタビューエンタメ

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株式会社宝島社 編集長 渡辺佳代子さんにインタビュー【第2回】は、こちら(2017年6月27日公開)

明大生へのメッセージ

柿沼さん(以下:柿沼) 現役の学生に向けて、アドバイスはありますか?

渡辺さん(以下:渡辺) もし、出版業界に関心があるなら、せめて雑誌と本は好きでいてほしいなと思います。普段、あまり活字に触れていない人は、少し話をするだけですぐに分かりますね。簡単に言うと日本語を知らないし、そういう人にある程度まとまった文章を書いてもらうと、非常に読みづらいものになったりします。 それと、これから働く人に声を大にして言いたいのは、どんな仕事でも、思い込みの力がとても重要だということです。『sweet』が100万部を達成したときも、社長から『100万部までいくぞ』と具体的な数値目標を示されたとき、達成できそうだなという気がして、そう思い込んだからこそ、目標をクリアできたという面も大いにあったと思っています。

柿沼 そういう考え方をするようになったのは社会人になってからですか?

渡辺 学生のころまでは、ずっとマイナス思考でしたね。「鳥の糞が落ちてきそう」と思うと本当に落ちてくるし、負けた人がアイスを買いに行くジャンケンをすれば決まって負けるのは私でした。おまけにそのアイスがクジつきだったら自分だけ外れるとか、逆の引きがすごく強くて、でも内心「ネタとしてはおいしい」と思っていました。ただ、社会人になってからそれでは、仕事上不都合なことが多くなってしまうので、発想を180度変えたら、びっくりするほどポジティブな影響が表れるようになりました。

柿沼 参考になります。では、最後に明大生へのメッセージをお願いします。

渡辺 例えば、学校の勉強でも仕事でも、達成しなければならない目標があるとき「ちょっと厳しいなあ」と思うのと、「あ、それくらいならできる」と思うのとでは、結果に大きな差が出るものです。これは自分内統計ではありますが、少なくとも自分の周囲を見ていると実際にそうなっているので、やりたいことを見付けたなら、自分が成功するイメージや、目標を達成するイメージを強く持って進んでください。

渡辺さんのプライベートについて

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中学時代

ファッション誌というより雑誌全般に昔から興味がありました。中学生のころから、いろいろな雑誌から写真を切り抜いて、勝手にレイアウトを組んで遊んでいました。

休日

FC東京のファンで、スタジアムに行って観戦しています。長友選手もかつてFC東京に所属していましたし、いまは丸山、室屋選手がいて、後輩の活躍に声援を送っています。

アイドル

アイドルが好きですね。アイドルという、魅力を数値化できない世界で頑張っている彼女たちを見ると、ついつい応援したくなります。

渡辺佳代子さんから明大生へ動画メッセージ
After the Interview…

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政治経済学部4年 柿沼彩莉さん
私もどちらかというとマイナス思考です、とお話したところ、『毎日ハッピー、幸せ~というあいまいなものではなく、こうしたいという思いを強く持つことが大事』とアドバイスをいただき、少し前向きになれた気がします。

内容はインタビュー当時(2017年5月11日)のものです。

プロフィール株式会社宝島社 雑誌局 編集長 渡辺佳代子さん

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1995年明治大学政治経済学部学部卒業。大学では基礎マスコミ研究室に所属。卒業後、角川書店などを経て1997年、宝島社に入社。『CUTiE(キューティ)』編集部を経て、1999年、20代で『sweet(スウィート)』の編集長に抜擢されると、同誌を100万部超の販売部数を誇るファッション雑誌へと育て上げた。ファッション誌の付録にブランドアイテムを採用した先駆者としても知られる。現在は2014年創刊の『オトナミューズ』編集長も兼務。

※ページの内容や掲載者のプロフィールなどは、記事公開当時のものです

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