
- 学生時代は、体育会サッカー部に所属。
- 2015年に「JFA・Jリーグ特別指定選手(※)」に認定され、2016年にFC東京に正式加入。
(※)所属チーム(大学または高校など)に登録したまま、受入先のJクラブの選手としてJリーグなどの公式試合に出場可能となる制度のこと。 - ポジションはディフェンダー(サイドバック)。
- 体同連サッカー部に所属。
- 経営学部では鷲見淳ゼミに所属し、国際経営について学んでいる。
- 室屋選手には「どのようなことをモチベーションに、日々厳しいトレーニングに取り組んでいるのか」を特に聞いてみたい。
文武両道を実現させた学生生活
佐藤さん(以下:佐藤) 明治大学の経験で、印象的だったエピソードを教えてください。
室屋さん(以下:室屋) 所属していた体育会サッカー部は、朝6時から練習があったので、それが一番印象的です。朝練習をしたあとに授業に行くので、自分で考えながら1日のスケジュールを決めていく生活でした。
佐藤 文武両道を実現させていたのですね。
室屋 そうですね。サッカーでは「JFA・Jリーグ特別指定選手」としてJリーグでプレーしたかったので、大学1、2年生のときは、しっかり単位を取るために授業に出ていました。
佐藤 1、2年生のころから、先のことまで考えていたのですね。
室屋 はい、早めに単位を取っておこうと思っていました。
佐藤 授業で印象に残っていることはありますか?
室屋 僕はサッカー推薦で高校も入学していて、今までサッカーばかりやってきた人生だったのですが、明治大学に一般入学したことで、急に頭が良い明大生たちの中に入ることになりました。英語の授業や、政治経済学部のミクロ経済やマクロ経済など、聞いたことのないような学問をいきなり学ぶことに、焦りや不安を感じながら授業を受けていました。
佐藤 かなり苦労をされたのですね。卒業後に役に立った明治大学での経験はありますか?
室屋 大学では、サッカーを全く知らずに過ごしてきた人や、サッカーに全く興味がない人とも接する機会ができました。大学に入学するまでは、そういう人と接する機会が無かったのですが、そういう人と話をしたり、一緒に授業を受けたり、友人になったりしたことで、自分がやっているサッカーの世界って、本当にすごく小さいんだなと思いました。
佐藤 新たな人との出会いに、いろいろ考えさせられることがあったのですね。
室屋 もっといろいろな人生があるし、サッカーだけじゃないんだなということをすごく感じました。
佐藤 貴重な良い経験になったのですね。
室屋 そうですね。
先の目標より、目の前のことに全力で集中したい
佐藤 サッカー選手として活躍される中で、目標を達成するために、普段どのようなことを心掛けていますか。
室屋 僕は目標などを設定しないタイプです。「目標を立てて、こうやってきた」みたいな話をよく聞くと思いますが、僕はそうではなくて、とにかく今目の前にあることに100%集中してやっていこうというタイプです。先のことというのはあえて考えないようにしていますね。
佐藤 目標を立てることで、それがモチベーションになったりすることも多いと思うのですが、今を全力で頑張るモチベーションの源泉は、どういったものなのですか?
室屋 単純にサッカーを楽しむとか、人生を楽しむということが、僕はとても大事だと思っています。目標を立てて自分の中でうまくいかなかったりしたときって、すごく落ち込んで、「ここがうまくいかなかった」とか、「挫折してしまった」という風になってしまいがちです。でも、今を100%全力で生きていたら、挫折してもそれを別に挫折だとは思わないんですよ。「ここで失敗したからって、全然大丈夫でしょ」と思えます。「どうにかなるし、別にいろいろな人生があるから、僕はもう僕のやり方でやっていけばいいや」という考え方で生きているので、それが目標を立てないミソなのかなと思います。
佐藤 目標を立てないで、そのまま全力を楽しむことで、何でもポジティブに考えられるのですね。
室屋 そうです。すごくポジティブです。
>>【第2回】では、同じ明治大学出身の長友選手の印象や、室屋選手ご自身についてお聞きしています!
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