Meiji NOW 明治とつながる 今をつたえる。

OB・OG奮闘記
2022.10.19

広報のプロとしてハワイで日本の魅力を発信する(在ホノルル日本国総領事館・坂井美帆さん)

情コミ留学国際交流卒業生就活
協力してくれた卒業生坂井美帆さん(2008年情報コミュニケーション学部卒業)

勤務先 在ホノルル日本国総領事館(広報・文化班)

2008年3月、情報コミュニケーション学部を卒業。同年4月、株式会社電通パブリックリレーションズ(現在は、株式会社電通PRコンサルティングに社名変更)に入社。現在は、在ホノルル日本国総領事館の副領事として、広報・文化班に所属。入社2年目。学生時代は語学の勉強に力を入れていた。

現在の仕事について教えてください。

私は現在、在ホノルル日本国総領事館で、日本の魅力をハワイの方々に伝えて、日本文化などを通して日本・ハワイ間の友好関係を深めるために、イベントの企画・運営、ソーシャルメディアでの情報発信、メディアへの対応などを行っています。

坂井さんの1日の流れ

7:00 起床
お弁当作りや身支度。職場までは車で15分。
8:00 始業
メールの返信・資料作成
10:00 ラジオ出演
1カ月に3回、日本語ラジオに出演
12:00 ランチ
YouTubeを見ながらランチタイム
13:00 取引先とZoomミーティング
当館のSNSマネジメントなどについて英語で打ち合わせ
15:00 社内業務
総領事のスピーチのドラフト作成やSNS投稿案の確認
17:00 終業
18:00 自由時間
自宅の目の前のビーチにサーフィンをしに行ったり、
英語の家庭教師と発音矯正のレッスンをしたり、日によってさまざまです。
23:00 就寝
ハワイは早寝早起きです。

現在の仕事に至るまでの経緯を教えてください。

高校時代からマスコミ業界の仕事に就きたいという明確な目標があったので、明治大学の情報コミュニケーション学部に入学しました。大学卒業後は新卒で株式会社電通パブリックリレーションズ(電通PR)に入社し、中央官庁の広報業務を担当しました。その後、休職してニューヨーク大学(NYU)に留学し、帰国後政府系の投資ファンドの広報に転職しました。

10年以上広報の仕事を続けていますが、長期的に将来を考えると英語力や海外で働いた経験があると広報人材としてより一層価値が高まるだろうと考え、現職の在ホノルル総領事館の広報のポストに挑戦することにしました。

明治大学での学びや活動が、現在の海外でのキャリアに生かされているところを具体的に教えてください。

大学では、自分が所属していた学部に限らず、他学部で受講できる興味深い授業を探して受講していました。文学部の「能」の授業など難しい内容のものもありましたが、授業を通して新しい世界に足を踏み入れることはとても楽しかったですし、自分の知識の幅が広がる経験ができたと思います。

卒業論文は、大学の広報活動についてまとめました。私は大学卒業後、一貫して広報の仕事をしていますが、そのキャリアのスタートとも言えます。また、就職活動ではゼミの川島高峰先生が絶大なるサポートをしてくださいました。私はマスコミ関係の仕事に就きたかったので、就職試験では必ず論文が必要とされました。「予定稿」を準備して臨むという方法も、先生のアドバイスによるものです。川島先生の熱心な指導のおかげで、希望していた企業に入社することができ、現在のキャリアにつながっています。

在学中は他国の言語を勉強することに関心が高かったので、英語(4年間)、仏語(4年間)、韓国語(約2年間)を大学の授業で勉強していました。特に英語は必須科目だけでなく、プレゼンテーションを行う授業なども履修して、とても楽しかったことを覚えています。

仕事をしていて一番うれしかったこと、やりがいを感じたことは?

自分が携わった記者会見やプレスリリースなどが、報道を通して多くの人に見ていただいたり、ハワイで初めて会った方に「ラジオを聴いていますよ」と言ってもらえたりした時に、やりがいを感じています。さらに、SNSでフォロワーの方がポジティブなコメントや投稿に関連した思い出を書いてくださると、読んでいてとてもうれしい気持ちになります。

公邸料理人によるプルメリア巻き寿司体験イベントを企画しました

一番つらかったことや苦労したことを教えてください。

転職すると会社によって文化が異なるので、慣れるまでには苦労も多いです。現職では、部下もアメリカ人ですし、当地ハワイのメディアや協力会社とのやりとりも生じます。言語や考え方、文化が違う方々と仕事をすることは、こちらの「当たり前」が相手にとっては当たり前ではないこともあり、うまくいかなくて落ち込むこともありますが、一方でそういう経験をすることが、異国で働くことの醍醐味だとも思います。

仕事におけるマストアイテムはなんですか?

「やる気ボード」です。 記者会見や撮影などの現場で仕事をする時には、この「やる気ボード」に会見のプログラムや記者リスト、台本などの必要書類を全て挟んで、すぐに確認できるようにしています。電通PRの頃に同期の間で「やる気ボード」と呼んでいたので、今でもその呼び名で呼んでいます。

「やる気ボード」

今後の目標や将来に向けて努力していることを教えてください。

今後は、生活のベースは日本に置きながらも、1年のうち数カ月は海外を拠点とする生活がしたいので、そのためにも来年には日本に帰国して独立しようと考えています。二つの事業を考えていて、一つ目は新卒から続けている広報の仕事を、二つ目はペット産業の仕事をしたいと考えています。新しいことにチャレンジするのが大好きなので、心配よりもワクワクの気持ちが高まっています。

明大生や受験生に向けてメッセージをお願いします。

「言霊」と言いますが、実現したい夢を言い続けていると自分の行動にも変化が生じて、その願いが最終的に実現できると思います。自分を信じて、努力し続けてなりたい自分を手に入れてください。

在ホノルル総領事館のFacebookとTwitterでは、ハワイと日本をつなぐ面白い小ネタなどを紹介しています。私もたまに登場するのでぜひフォローしてください。YouTubeでは、私が企画した公邸料理人が登場するイベントの動画もあるので、ぜひご覧ください!

※ページの内容や掲載者のプロフィールなどは、記事公開当時のものです
※記事中に掲載した写真は撮影時のみマスクを外すなどの配慮をしております

※ページの内容や掲載者のプロフィールなどは、記事公開当時のものです

この記事をシェア