こちらの記事は、「明治の“いま”がこの1冊に!」広報誌『明治』第94号からの転載になります。
ビジネスにおいても光る、法学部でのかけがえのない学び
私は現在、コンサルティングファームの戦略部門にて仕事をしています。クライアントの事業戦略を立案することがメインの仕事であり、企業の中期経営計画策定や新規事業立案、M&A検討などを行っています。日本を代表する大企業の経営者の皆さまとご一緒し、事業をより良くするための提案を常に求められる環境は大変ハードですが、やりがいも大きく学びの多い日々です。
ビジネスと法学のつながりは薄いと思われがちですが、法学部で得た学び・所作が日々の仕事を支える大きな柱の一つとなっています。具体的には「①未知の分野を短期で構造的に理解し応用する手法」「②物事の全体像・理想状態を俯瞰して現状を捉える考え方」の2点です。
まず「①未知の分野を短期で構造的に理解し応用する手法」は、法学部の通常授業・法学留学・ゼミのディベート活動を通じて鍛えられたものです。幅広い領域の法律を判例解釈ができるレベルまで体系化して理解するということの繰り返しや、ディベートにて未知の国際法領域を短期間でリサーチし主張を立案する活動から、未知の分野を体系立てて学び、それを用いてアウトプットができるレベルにまで理解を深める手法が身に付きました。コンサルという仕事柄、プロジェクトごとにクライアントの業種・業態が変化するため、この力は不可欠なものです。
次に「②物事の全体像・理想状態を俯瞰して現状を捉える考え方」については、法律・政治を学んだことにより身に付いた所作であると思っています。常に「この論点は全体像のどこに属しているのか」「なんのためにこの論点を考えるのか」を意識しなければ、すぐに迷子になってしまう複雑な法律・政治領域を学んだからこそ、「常に全体像・目指す理想状態を意識して物事を考える所作」を身に付けることができました。これは、クライアントの事業をより良いものへ導くためのベースとなる考え方となっています。
明治大学では共に熱い志を抱く、かけがえのない友人に恵まれました。領域は異なれど、それぞれの仕事・学問へひたむきに取り組む姿に日々勇気をもらっています。
明治大学 法学部|10学部10色のコンセプトムービー#01
※記事中に掲載した写真は撮影時のみマスクを外すなどの配慮をしております
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