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ようこそ研究室へ
2019.02.15

【農学部】島田友裕研究室「遺伝子を利用する仕組みを理解するために、大腸菌をモデル生物とした研究を行う」

明大生が、所属するを紹介する「ようこそ研究室へ」。今回は学部の山内さんが、島田友裕研究室を紹介してくれます!

研究室概要紹介

生物は環境変化や生育に対して、ゲノムから遺伝子を選択的に利用することで適応しています。現在、生物の全ゲノム配列の決定が容易になり、ゲノムの全体像を把握できるようになりました。しかし、どのように遺伝子を利用しているかの全体像はいまだ分かっていません。そこで、島田研究室(応用生化学研究室)では、遺伝子を利用する仕組みを理解するために、大腸菌をモデル生物としたゲノム転写制御機構の解明を行っています。

島田研究室ではこんなことを学んでいます!

生物はDNAをもとにRNAを作り、タンパク質を作り、生命活動を行っています。DNAにはたくさんの遺伝子が保存され、必要な時に必要な分だけ使われるように調節されています。微生物はこの調節を主にDNAからRNAを作る段階で行っていて、私たちはこの調節にかかわる転写制御因子について研究しています。微生物がどのように遺伝子を利用しているかの全体像が解明されれば、生命の仕組みを理解するだけでなく、物質生産や医療の分野への応用もできると考えています。


普段の実験の様子

アピールポイント

微生物系の研究室では菌を扱い、現象を研究することが多いのですが、当研究室では生化学的にDNAと転写制御因子の分子相互作用を解析することから研究を開始しています。そのため、現象ではなく原理や仕組みから理解することができます。また、設立2年目なので、研究室や実験器具がとてもきれいです。の居室が広いので、みんなでお昼ご飯を食べながら談笑することも多く、良い息抜きになっています。

研究室の雰囲気

週に1度あるゼミで、学生が論紹介や研究報告を行っています。新しい実験方や知見を共有し、個々の研究について意見を交わし合える貴重な機会です。ゼミでは学生同士のディスカッションが活発に行われます。また、普段の実験の結果について先生とディスカッションすることも多いです。私は1期生なので、先生と一から研究室を立ち上げたこともあり、先生との距離が近いので気軽にディスカッションができます。


4年生が3年生に実験を教えてあげているところ

先生の紹介

島田友裕先生

島田先生は明治大学の農芸化学科出身で、私たちの大先輩です。そのため、先生ではありますが、学生生活についての相談もしやすいです。普段は研究の話をすることが多いですが、食事の席ではざっくばらんな話で私たち学生と一緒に盛り上がってくれます。

私はこんな理由で研究室を選びました!

研究室を選ぶにあたって自分の興味のある分野について悩んでいた際に、先生からお話を聞く機会がありました。そこで、細胞システムの理解が生物そのものの理解につながっていくというお話があり、とても興味を持ちました。また、先生の研究に対する姿勢や学生に対して真摯に向きあってくれる人柄にも引かれ、応用生化学研究室に決めました。

島田研究室あれこれ

男女比・人数

男性6人:女性6人=12人

OB・OGの主な進路先

設立2年目のため、OB・OGはまだいません。

研究室の秘密道具・グッズ

当研究室ではGenomic SELEX法という手法を用いています。これは島田先生らが開発した独自の手法であり、転写制御因子のゲノム上の結合部位を網羅的に同定することができます。研究室に配属された際はまずGenomic SELEX法を行います。DNAやタンパク質の扱い方を学ぶと同時に、自分が興味のある転写制御因子の標的遺伝子群を同定することができます。自分自身で明らかにした結果が得られるため、研究に対して愛着がわきます。

研究室の情報を紹介してくれた方山内恭子さん(農学部4年)

紹介者(写真右)と島田先生

私の研究テーマ
「大腸菌におけるN-acetylgalactosamine応答転写因子AgaRによるゲノム転写制御ネットワークの解明」

※ページの内容や掲載者のプロフィールなどは、記事公開当時のものです
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