
明大生が、所属するゼミ・研究室を紹介する「ようこそ研究室へ」。今回は文学部文学科フランス文学専攻の松井さんと遠藤さんが、渡辺惟央ゼミナールを紹介してくれます!

ゼミ概要紹介
渡辺ゼミでは、フランス語圏文学について学んでいます。フランス語圏の中でもフランスと地理的に近く、政治的にも関わりの深い、北アフリカのアルジェリアの歴史を学んだ上で、アルジェリア出身の作家アルベール・カミュ(※)の作品を原文のフランス語から日本語に翻訳し、作品への理解を深め、考察をしています。
※アルベール・カミュ :フランスの作家・哲学者。フランス領アルジェリア出身。1957年にノーベル文学賞を受賞
渡辺ゼミではこんなことを学んでいます!
渡辺ゼミでは、カミュの『客』を学んでいます。まず、ペアで本文を日本語に翻訳した後、先生から言葉の細かいニュアンスについて、丁寧なレクチャーを受けます。
さらに、翻訳した文章から読み取ることができる情報を絵にして、視覚化する作業を行います。この視覚化のプロセスがとても面白く、特にペアごとに絵の切り口が異なるため、毎回新たな発見があります。同じ文章でも、「どこに注目するか」「どう表現するか」が人によって視点が違うことを実感できるので、物語の奥行きを多角的に味わうことができる貴重な学びになっています。
カミュ『客』の翻訳に真剣に取り組む学生たちアピールポイント
なんといっても先生です。ゼミで一番ワクワクして、一番楽しそうに学んでいるのが、渡辺先生です。こんなに無邪気に、心から「学ぶって楽しいよ!」と伝えてくれる大人に出会ったのは、初めてでした。
先生は、ゼミ生の「なぜ?」という問いに、すぐに答えを教えてはくれません。その代わりに、ヒントを与えてそっと背中を押してくれます。先生の話を聞いているうちに、不思議と「もっと知りたい!」という気持ちが湧いてきて、気付けばワクワクしている自分がいます。「ヒントはくれるけれど、答えは自分の力で見つける」そんな学びの楽しさを伝え、教えてくださる先生です。
授業後も先生との会話を楽しんでいますゼミの雰囲気
みんな真面目に課題に取り組み、毎回のゼミで各自が準備してきた和訳を発表します。発表後、先生が優しく指導してくださるので、緊張せずに安心してゼミに参加することができます。また、分からない点はいつでも先生に質問できる雰囲気があるので、積極的に質問するゼミ生も多いです。先生も熱量を持って答えてくださるため、学びを深められる環境が整っていると感じています。
アルジェリア産の蜂蜜を試食し、作品の文化的背景を体感しました先生の紹介
渡辺惟央先生
先生は、北アフリカ・アルジェリア出身のフランスの作家、アルベール・カミュを研究されています。気さくで親しみやすいお人柄で、私たちの関心事も考慮に入れてゼミを進めてくださる、とてもすてきな先生です。

私はこんな理由でゼミを選びました!
松井さん 3年次にフランス語圏アフリカの文学作品に興味を持ち始め、特にフランスの植民地支配の歴史に関心を持ち、渡辺ゼミで植民地支配の歴史について深く学べる点に魅了されました。
遠藤さん 「フランス語学演習」の授業で、先生の教え方がとても分かりやすく、また問いかけの仕方に引き込まれたからです。授業の中には、先生だからこそ伝えられる情報や視点がたくさん詰まっていて、毎回新しい発見があります。だからこそ、自分にとってまだ未知の世界であるアフリカ文学を、先生の下で学ぶことで、「物事の捉え方や知識の幅がぐんと広がるのではないか」と感じ、渡辺ゼミを選びました。
渡辺ゼミあれこれ
人数
10人
研究室の秘密道具・グッズ
アルジェリアの蜂蜜
写真左から:渡辺先生、遠藤さん、松井さん
私の研究テーマ
松井さん:「クレオール文学と植民地支配」
遠藤さん:「未定」
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