
資格試験・難関試験に合格した明大生を紹介する「資格取得体験記」。今回は政治経済学部の野中さんが、国家公務員総合職試験の合格体験を紹介してくれます!
中・高・大の10年間を明治で過ごしています。高大連携が強い環境に身を置いていたことで、将来について考える機会が多く、高校3年生の時には「公務員になりたい」と考えていました。
合格した試験 | 国家公務員総合職試験 |
就職内定先 | 文部科学省(総合職事務系) |
行政研究所所属期間 | 大学1年次~大学4年次 |
行政研究所で学ぶことを決めた理由は?
公務員になるための勉強をする上で、とても魅力的な場所だと思ったからです。特に、先生や先輩からさまざまな情報を頂きながら「この仲間全員で合格を目指すのだ」という一体感のある学びができる点や、一人ひとりに専用のロッカーと自習机があり自由に使える点、民間の公務員試験対策の塾や講座に比べて費用が安い点に引かれました。

行政研究所での学びはいかがでしたか?
公務員試験は、民間企業への就職活動と比べてとにかく長期戦で、モチベーションが下がったり諦めたくなったりするときがあります。そんなとき、試験勉強のつらさや就職活動についての不安を吐露できる仲間がいることは、何よりも救いでした。昼食を一緒に取ってリフレッシュしたり、面接直前期には仲間同士で模擬面接を行ったり、政策について白熱した議論を交わしたりしたこともありました。
公務員試験に向けて勉強する中で、膨大な知識が身に付くことはもちろんのこと、新しい価値観や大切な友人との出会いもあります。そんな充実した、青春ともいえる時間を過ごすことができ、この進路に向かって努力できて良かったなと思います。

おすすめの勉強方法
専門科目は、過去問題集を完璧にすること、教養科目は、毎日数的処理と英語の問題を一問ずつ継続して行うことを基本に勉強しました。試験直前期(1カ月前)には、午前中は教養科目(数的処理、文章理解)をテスト形式で時間を測って解き、午後は専門科目(憲法、民法、行政法、経済学、政治学、行政学、国際関係等)を何科目か復習するということをルーティン化していました。
苦手な部分はどう克服したか
苦手だった法律系は、基礎となる憲法以外はある程度見切りをつけ、点数が安定しているほかの科目を伸ばすことにしました。公務員試験は総合点が大事なので、得意な科目で安定的に点数を取れるのであれば、そちらに注力して苦手な科目をカバーすることができます。どの科目を伸ばすべきかなどについては、行政研究所の先生方に相談しました。自分に合った勉強方法を提示してもらえるのも、行政研究所の良いところです。
集中力が切れた時の対処法や、モチベーション維持の方法は?
- 自習机を自分好みにアレンジしたり、定期的に模様替えしたりする
- 教育関係の本を読んで、希望する省庁で働いている自分を想像する
- 一緒に勉強している仲間と談笑する
- 趣味に没頭する(音楽鑑賞、ギターの弾き語り、読書など)

おすすめの教材・お役立ちグッズ
【教材】
『公務員試験 新スーパー過去問ゼミ』(実務教育出版)、『国家総合職 専門試験 過去問500』『国家総合職 教養試験 過去問500』(公務員試験 合格の500シリーズ・実務教育出版)、行政研究所で使用しているテキストやプリント
【グッズ】
「集中」用:ヘッドホン(音が良いものを奮発して購入しました)
「癒し」用:お気に入りのぬいぐるみ
「やる気を出す」用:希望する省庁に関する本、家族や友人からもらった応援の手紙やメッセージ

内定先を選んだ理由と今後の目標は?
一人ひとりがそれぞれの力を思う存分伸ばせる社会の実現に寄与できること、そして、なるべく多くの方々のために自分の力を発揮できることの2点を軸にして、就職先を考えていました。他省庁とも迷いましたが、最終的には高校の時から憧れの存在でもあった文部科学省に決めました。
人口減少に伴う生産年齢人口の減少によって、一人ひとりの付加価値向上が今の日本には求められています。そして教育に期待されるものも大きくなっています。そういった厳しい状況の中で、人々がより豊かに伸び伸びと生きていくためにはどういった教育の在り方が望ましいのかということを、真摯に問い続けながら働いていきたいです。自分にとっての「理想の教育」を一つに限定するのではなく、働く中で多くのことを吸収しながら、自分なりの教育観を形成していけたらいいなと考えています。
そして、苦しい状況に直面した時でも、「熱意」と「笑顔」を忘れずに、周りにいる人々に良い影響を与えられる人間でありたいと思います。
これから国家公務員総合職試験を受ける明大生へのメッセージ
国家公務員総合職試験はもちろん、公務員試験は勉強がメインだと思われがちです。実際、筆記試験で合格しないと面接を受けられないので、もちろん重要です。しかし、内定をいただけるかどうかの境目は、面接だと実感しています。
民間企業への就職活動にも共通することだと思いますが、頭の中で考えていることや自分の性格などを言語化することが非常に重要です。さらに自分が今までの人生の中で挑戦・経験してきたことやそこで考えたこと、今後にどう生かしていくかなどを、明るく分かりやすく語ることが求められます。
そのためにも、大学1年次~3年次で、自分のやってみたいことにはチャレンジしておくことが大切です。そして、年齢や性別関係なくさまざまな人と関わって、いろいろなお話をする経験ができると良いと思います。何かに挑戦するということは、それだけで語れるものになります。時間と自由がある大学生だからこそできるアルバイトやボランティア、旅行、遊び、ぜひいろいろやってみてください!
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