
明大生が、所属するゼミ・研究室を紹介する「ようこそ研究室へ」。今回は総合数理学部の潮田さんが、鹿喰善明研究室を紹介してくれます!
研究室概要紹介
鹿喰研究室では、映像・画像処理に関する研究を行っています。映像から情報を抽出し、効率的に伝送・保存する技術や、映像の生成・加工・表示技術、さらに映像のもたらす心理効果を追求しています。
4Kや8Kの超高解像度化、広色域化(※1)、HDR(High Dynamic Range)化(※2)や、人口を上回るカメラの普及、スマートフォンの高度なセンサー技術の搭載、深層学習(AI)技術の発展により、映像環境が劇的に変化しています。これらを踏まえた上で、映像を見たときに個人が感じる印象などの多様性も考慮し、映像体験の質(QoE: Quality of Experience)の向上を目指しています。
※1 広色域化:表現できる色の範囲を従来より広げること
※2 HDR化:表現できる明るさの範囲を従来のSDR(Standard Dynamic Range)より広げること

鹿喰研究室ではこんなことを学んでいます!
2年次には、映像・画像処理の基礎知識を学び、実習活動を通じて実践的なスキルを身に付けます。3年次前期は、基礎概念や用語に慣れるために、実習や輪講を行います。3年次後期以降は、各自が研究テーマを選び、週1回のゼミで進捗状況を発表し、先生とゼミ生でディスカッションを行います。他のゼミ生の発表を聞き、お互いに議論を交わすことで新たな発見があるので、自分の研究をさらに深めることができます。

アピールポイント
映像・画像の最新技術を使った研究に取り組むことで、最先端の知識とスキルを習得できます。テーマがまだ決まっていない場合でも、先生との話し合いを通じて自分に合った研究テーマを見つけることができます。そのほか、毎年「NHK放送技術研究所」の一般公開(技研公開)を訪れ、最新の研究成果や技術に直接触れることができます。

研究室の雰囲気
研究室内は落ち着いた雰囲気で、集中して自分の研究に取り組むことができます。日頃の研究室内の整備はもちろん、オープンキャンパスや合宿の企画・進行もゼミ生が主体となって行っています。そのため、学生同士のコミュニケーションが盛んで、お互いに協力し合う関係を築きやすいのが特徴です。
先生の紹介
鹿喰善明先生
鹿喰先生は、学生思いのとても優しい先生です。しっかりと時間をかけてゼミ生の研究の相談に乗り、サポートしてくださいます。いつでも学生のことを気にかけてくださっているので、研究をしていて分からないことが生じた際は、気軽に相談することができます。
私はこんな理由で研究室を選びました!
私は、映像・画像処理やCGの分野に興味がありました。研究室選びの際にこれらの分野に強い研究室を見て回り、先生が優しく、雰囲気が良いと感じた鹿喰研究室を選びました。特に決め手となったのは、1年次の春学期に履修した「先端メディアサイエンス概論」での鹿喰先生の講義でした。鹿喰先生の超高精細映像(4K・8K)に関する話が面白かったため、「鹿喰研究室に入りたい」と思いました。
鹿喰研究室あれこれ
人数
21人(2年次:7人、3年次:7人、4年次:6人、大学院生:1人)
OB・OGの主な進路
日本電気株式会社(NEC)、株式会社テレビ東京、TOPPANホールディングス株式会社、株式会社日テレ・テクニカル・リソーシズ(NiTRo)、チームラボ株式会社、株式会社テレビ新広島など
研究室の秘密道具・グッズ
12Kカメラ(解像度はなんと12288×6480pxです!)、8Kテレビ(超高精細です!)

紹介者(写真右)と鹿喰先生
私の研究テーマ
「有効視野と誘導視野における解像度の差別化:視聴体験とデータ効率の向上へのアプローチ」
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