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ようこそ研究室へ
2025.01.27

社会問題の解決につながる「愛ある金融」を研究|商学部・三和裕美子ゼミ

商学部教員学生ゼミ・研究室SDGs

明大生が、所属するゼミ・研究室を紹介する「ようこそ研究室へ」。今回は商学部の望月さんが、三和裕美子ゼミナールを紹介してくれます!

ゼミ生集合写真

ゼミ概要紹介

「愛ある金融」をテーマに、金融に関わるさまざまなことについて研究を行っています。「愛ある金融」とは、売り手も買い手も投資家も社会も、みんなを幸せにする理想的なお金の流れのことです。三和先生のご専門は機関投資家論ですが、それに関わらず、各ゼミ生がそれぞれ興味を持ったことについて自由に研究し、先生からアドバイスをいただくことができます。最初は金融に詳しくなくても、ゼミでの輪読などを通して幅広く知識を習得でき、さらに深いテーマについて探究することができます。

また、研究活動だけでなく、実際に社会で活躍されている方々からお話を伺う機会も多くあり、非常に有意義な時間を過ごすことができます。

三和ゼミではこんなことを学んでいます!

2年次には、まず、ゼミ生全員での輪読を通してファイナンスについて勉強します。お互いに学んだことを共有し合うことで、さらに理解が深まります。その後、機関投資家論を実践的に学ぶ機会として、企業の統合報告書についての評価・報告プロジェクトに参加します。半年をかけて膨大な情報量の統合報告書を分析し、その報告を他大学の学生と競い合うので、非常にやりがいを感じます。また、奨学論文(※1)に向けてもおのおのが興味のある分野を研究します。

※1 奨学論文:毎年1回、商学部学生を対象に論文を募集し、商学部教員で構成する奨学論文審査委員会の厳正なる審査を経て、入賞者を表彰している

アピールポイント

社会人など学外の方と接する機会が多く、経験的な学びができることです。三和ゼミでは、金融の理論や構造を学ぶだけでなく、他大学の学生と討論会などで競い合ったり、実際に社会で活躍されている方々からお話を伺い実務について学んだりすることができます。これらの実践を通して、金融の生きた知識を学べるのはもちろんのこと、自らのキャリアビジョンについても考えることができるという点が、三和ゼミの魅力です。

ゼミの雰囲気

おしゃべり好きなゼミ生が集まっていて、明るい雰囲気です。三和先生も一緒に、和気あいあいとみんなでよく話しています。しかし、ゼミの授業が始まれば、みんな熱心に議論したりお互いの進捗を共有したりと、真剣に取り組みます。授業の後は、ゼミ生みんなでランチに出かけることが多く、他の授業の話や就職活動の話など、何でも相談し合って、お互いに助け合っています。みんな仲が良く、楽しく過ごせるゼミです!

ゼミが始まる前にみんなで話している様子ゼミが始まる前にみんなで話している様子

先生の紹介

三和裕美子先生

三和先生は「愛ある金融」をテーマにESG投資(※2)やコーポレートガバナンス(※3)などを研究されています。また、企業の代表取締役でもあり、さらに他社の社外取締役も務めておられ、実務的な金融に精通していらっしゃいます。ゼミ生のどんな相談にも応じてくださる、すてきな先生です。

※2 ESG投資:経済的な価値に関する情報ではない非財務情報も考慮した投資。環境(Environment)・社会(Social)・ガバナンス(Governance)それぞれの課題解決に資する投資のこと

※3 コーポレートガバナンス:企業統治。企業が健全な経営をしているかどうか監視、統制する仕組みのこと

私はこんな理由でゼミを選びました!

高校生の時に、ある企業の生産工場が倒壊して多くの死傷者を出した事故について知りました。これがきっかけで、サプライチェーン(※4)における人権問題や環境問題に興味を持ち、さまざまな商流が学べる商学部に入学しました。日々学んでいる中で「これらの問題の根本的な解決は、金融が担うのではないか」と考えるようになったため、「愛ある金融」をテーマにしている三和ゼミを選択しました。

今では、ESG投資やコーポレートガバナンスなど、金融が企業の活動に及ぼす影響を理解できるようになり、自分が目指したい方向が明確になってきました。

※4 サプライチェーン:供給連鎖。原材料や部品の調達・生産から、組み立て・加工などの製造、完成した製品を配送して販売するまでの、連続したプロセスのこと

三和ゼミあれこれ

人数

2年次:17人、3年次:14人、4年次:18人

OB・OGの主な進路

銀行、証券会社、保険会社、メーカー、公務員、公認会計士、大学教員

ゼミの情報を紹介してくれた方望月秀人さん(商学部3年・神奈川県立平塚江南高等学校卒)

紹介者と先生紹介者(写真右)と三和先生

私の研究テーマ
「サプライチェーンにおける人権問題―ESGが及ぼす影響」

ページの内容や掲載者のプロフィールなどは、記事公開当時のものです

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