
明大生が、所属するゼミ・研究室を紹介する「ようこそ研究室へ」。今回は政治経済学部の金岡さんが、鎌田健司ゼミナールを紹介してくれます!
ゼミ概要紹介
鎌田ゼミでは、少子高齢化など現代社会が抱える課題に向き合いながら、「人口学」を中心に多角的な学びを深めています。ゼミでは、人口学の基礎的な理論や「R(※1)」を用いたデータ分析、社会調査法などを研究しています。学んだ知識を活用し、岡山県奈義町における子育てアンケート調査の作成や、山梨県が実施する県内の出生率の分析事業に参加しました。また、合宿やゼミナール発表会、少子化をテーマにしたシンポジウムへの参加などを通じて、日々の学びを深めています。
※1 「R」:主に統計解析やデータ処理に使用される統計ソフト
鎌田ゼミではこんなことを学んでいます!
「人口学」と聞いても、何をしている学問なのかイメージしづらい方も多いかもしれません。具体的には、出生や死亡、人口移動などによって人口がどのように増減し、地域や国全体の人口構成(年齢や性別、家族構成など)がどのように変化するかを調べる学問です。
この研究には、社会調査法やデータ分析の知識も同時に必要です。社会調査法とは、人々の意識や行動、社会の現状を把握するために、アンケートやインタビューなどで情報を収集して分析する方法です。データ分析とは、集めたデータを整理し、そこから傾向やパターンを見つけて、意思決定や問題解決に役立てる方法です。実際に統計ソフト「R」を使用しながら学んでいきます。
アピールポイント
現在の4年次の代からスタートしたばかりの新しいゼミなので、活動の自由度が非常に高いことが特徴です。代ごとに活動内容や進め方を決め、独自のイベントを企画・運営することも可能です。また、定期的にシンポジウムや自治体と連携したプロジェクトに参加する機会があるため、貴重な経験もできます。
1・2年次には人口学の授業がなく、専門的な知識が皆ほぼゼロの状態からスタートするため、お互いに助け合いながら知識を深めていくことができる環境です。「人口学」に特化したゼミは珍しいので、新しい分野の専門性を身に付けられることも魅力です。

ゼミの雰囲気
ゼミは、落ち着いた自由な雰囲気で行われています。基本的にゼミ長が司会進行を務め、担当のゼミ生数人がテキスト内容の発表をしていきます。それに対して、先生からアドバイスや補足説明などをいただく形です。実習課題の山梨県の分析事業は作業を分担して班ごとに進めたので、知識を共有し、自分の得意な分野を生かしながら行うことができました。その他、夏に3・4年次合同で合宿を行い、4年次は卒業論文の進捗報告、3年次は「GIS(※2)」の演習を行いました。
※2 「GIS」:地理情報システム。位置情報や地理的データを取得し、分析、管理、可視化するためのシステム

先生の紹介
鎌田健司先生
行政機関での豊富な経験を持つ、穏やかで人口学に熱心な先生です。高い専門性を持ち、普段のゼミでは詳しく補足説明を行ってくださいます。ニュース記事やラジオでも解説をされているので、興味のある方はぜひ調べてみてください!
私はこんな理由でゼミを選びました!
説明会で、「人口学」という学問に興味を持ったので選びました。1・2年次では「人口学」を学ぶ機会が少なく、専門のゼミも珍しいため、新しい分野に挑戦したいと考えました。多く耳にする少子高齢化という現代社会の根本的な課題に対して、専門的な知識を持った上で、自分自身でも改めて考える機会になると思いました。実際、結婚や出産、就職など将来のライフイベントに深く関わり、自分や家族、友人にとっても直結するテーマであるため、考える意義が大きいと感じています。
また、統計ソフトを用いたデータ分析を学ぶことができる点や、現在の地域の人口分析だけでなく、歴史的な人口分析などさまざまな分野に応用でき、幅広く研究できることも魅力でした。
鎌田ゼミあれこれ
人数
3年次:16人、4年次:9人
OB・OGの主な進路
IT(企画、営業)、金融、食品メーカーなど
紹介者(写真左)と鎌田先生
私の研究テーマ
「未定」:現段階では、個人の幸福度や価値観が人口動態に与える影響に興味があります
Meiji NOWでは、Xアカウント(@meiji_now)で日々の更新情報をお知らせしています。Xをご利用の方は、以下のボタンからMeiji NOW公式アカウントをフォローして、情報収集にご活用ください。
※ページの内容や掲載者のプロフィールなどは、記事公開当時のものです