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ようこそ研究室へ
2025.01.08

食事成分の「代謝」に着目し、免疫反応の新たなメカニズムを解明する|農学部・長竹貴広研究室

農学部教員学生ゼミ・研究室

明大生が、所属するゼミ・研究室を紹介する「ようこそ研究室へ」。今回は農学部の廣本さんが、長竹貴広研究室を紹介してくれます!

集合写真

研究室概要紹介

免疫反応は、遺伝的な背景だけでなく、食や腸内細菌などの腸内環境因子によっても制御を受けることが知られていますが、近年、そのメカニズムが分子レベルで明らかになりつつあります。長竹研究室では、食事成分の「代謝」に着眼し、腸内細菌の関与を含め、高活性代謝物が免疫応答やアレルギー・炎症の制御に働く可能性を探究し、新規メカニズムを明らかにすることを目標としています。また、生体防御の要である粘膜関連リンパ組織の、組織形成機構の解明にも取り組んでいます。

長竹研究室ではこんなことを学んでいます!

オメガ3脂肪酸やビタミンなどの必須栄養素は体内で合成することができないため、食事による摂取が大きく影響します。例えば、マウスの餌にα-リノレン酸(オメガ3脂肪酸)を多く含むアマニ油を用いた実験では、食物アレルギーやアレルギー性鼻炎が抑制されることが分かりました。現在は、実効成分(代謝物)や、標的となる受容体や免疫細胞を同定するための研究を進めています。また、免疫機構を分子レベルで解明する研究も行っています。

実験中の様子実験中の様子

アピールポイント

学生が主体的に研究活動に取り組むためコアタイムはなく、自分たちが計画したスケジュールに沿って研究に全力を注ぐことができる環境が整っています。上級生と下級生がチームとなって研究を進めるため、協調性や社会性が身に付き、チームとしての一体感が得られます。また、研究室内にさまざまな実験機器が揃っている点も魅力の一つです。卒業後の進路は、大学院進学や一般企業への就職、公務員などさまざまで、チーム問わず先輩に相談しながら将来のことについて考えることができます。

パソコンでデータ解析をしている様子パソコンでデータ解析をしている様子

研究室の雰囲気

学年関係なく仲が良く、にぎやかで楽しい研究室です。実験が終わってからも、研究室に残ってみんなで話をしていることがよくあります。研究が行き詰まった時には、先生や研究室のメンバーに気軽に相談することができます。また、学生同士で教え合うなど、お互いを高め合う空気感があります。

研究活動以外での交流も盛んで、国立競技場へラグビー明早戦を観戦しに行ったり、神宮球場や研究室で東京六大学野球の応援をしたりしています。ラグビー観戦の時の応援フラッグは研究室に飾ってあり、明治カラーの紫紺にあふれた研究室です。

ゼミ旅行での一枚ゼミ旅行での一枚
国立競技場へラグビー観戦に行った際の一枚国立競技場へラグビー観戦に行った際の一枚

先生の紹介

長竹貴広先生

穏やかで話しやすく、いつも親身になって私たちの相談に乗ってくださいます。熱心にご指導くださるので研究のモチベーションが上がります。また、研究以外のことでも私たちを気にかけてくださり、課外活動の発表の場などにも足を運んでくださいます。明治愛は誰よりも強い先生です。

私はこんな理由で研究室を選びました!

私自身、花粉症や食物アレルギーなどの症状があり、「免疫に関する研究がしたい」と大学進学前から漠然と考えていました。2年次に受講した長竹先生の講義で「食事によって免疫が制御される」という話を聞いたことをきっかけに、食生活を変えることでアレルギーの発症を抑えられる可能性に興味を持ち、ぜひ長竹先生の下で研究したいと思ったため、この研究室を選びました。

長竹研究室あれこれ

人数

3年次:8人、4年次:9人、博士前期課程1年次:3人

OB・OGの主な進路

大学院進学(内部・外部)、就職(公務員、食品、製薬)

研究室の秘密道具・グッズ

「めいじろうの巨大ぬいぐるみ」
私が第28回日本マンドリン独奏コンクールで日本一になり、大学から表彰された際にいただいたものです。研究室への扉を開けると、正面でめいじろうが出迎えてくれます。

研究室の情報を紹介してくれた方廣本茉夕さん(農学部 生命科学科4年・大妻高等学校卒)

紹介者と先生紹介者(写真右)と長竹先生

私の研究テーマ
「必須栄養素による食物アレルギーの抑制と作用機構の解明」

ページの内容や掲載者のプロフィールなどは、記事公開当時のものです

※ページの内容や掲載者のプロフィールなどは、記事公開当時のものです

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