
明大生が、所属するゼミ・研究室を紹介する「ようこそ研究室へ」。今回は文学部の川邊さんが、宇田和子ゼミナールを紹介してくれます!
ゼミ概要紹介
宇田ゼミでは、環境社会学がご専門の先生の下、社会学における質的調査の方法や学術的な論文の書き方を学んでいます。春学期は、文献で情報を集め、疑問に感じたことやさらに知りたいと思ったことを書き出し、実際に現地でインタビュー調査を行います。秋学期は、調査した内容を基に1人ずつ論文を書き、ゼミ生全員分をまとめた論文集に仕上げます。
宇田ゼミではこんなことを学んでいます!
2024年度は、食品公害の一つ「森永ヒ素ミルク中毒事件」を調査するため岡山県へ行き、被害者の方や社会運動団体、行政といった当事者・関係者の方々にお話を伺いました。「同じ出来事であっても、異なる立場からは異なった物語として受け取られている」ことを実感しました。一つの公害事件を深く掘り下げると、時代背景や地域性、権力、ジェンダー、政治思想などが絡み合い、そこから学べることがたくさんあります。
アピールポイント
資料を作ってゼミで発表する機会が多く、日々意欲的に取り組むことができます。みんなの発表からも良い刺激をもらい、いろいろな視点を知ることができて勉強になります。お互いにフィードバックを出し合うので、積極的に考える力が身に付きます。少人数のグループになって意見交換をすることも多く、活動的でコミュニケーションをたくさん取れるゼミです!

ゼミの雰囲気
お互いの発表や報告に対して、良いところを褒めたり改善点を提案したりできる、優しい雰囲気です。真面目で優秀なゼミ生が多く、普段から見習うことがたくさんあります。調査で岡山県に行った際のグループ行動では、一人ひとりの頼もしい姿が見られ、心強かったです。進捗の報告をする時は毎回「大丈夫かな?」と少し緊張しますが、ゼミ生同士で励まし合って頑張れます。
先生の紹介
宇田和子先生
とても勉強熱心で、優しく、いつもゼミ生を気にかけてくださる先生です。論文の執筆で行き詰まって相談させていただくと、いつも的確で鋭いアドバイスをくださいます。ゼミ生の声をよく聞いて意見を柔軟に取り入れてくださり、ゼミ生からの信頼は厚いです。不十分な点はずばっと指摘されることもありますが、良かった点や優れている部分を褒めてくださるのでうれしいです。バンドがお好きで、ドラムの練習を始められたという一面もあるようです。
私はこんな理由でゼミを選びました!
私は、同じ社会を生きるさまざまな人の人生に興味があり、社会学の聞き取り調査をしてみたいと思っていました。また、2年次に環境社会学の講義を受けたことがきっかけで、公害に対する関心もありました。何より、初めて宇田先生のお話を聞いた時に、先生の、研究したいことに対する真っすぐな姿勢に「かっこいい!」と思ったことから、このゼミで学ぶことを決めました。
宇田ゼミあれこれ
人数
3年次:13人 4年次:16人
OB・OGの主な進路
新聞社、銀行、公務員
紹介者(写真右)と宇田先生
私の研究テーマ
「3.11原発事故により放射能汚染があった関東の地域で起きたこと」
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