ゼミ概要紹介
世の中にはたくさんの複雑な物理・化学・生物現象が起こっています。それらの現象を理解するためには、数学が幅広く応用されています。また、数学によって新たに発見される現象もあります。末松研究室ではいろいろな現象を対象として、実験したり、数理的にアプローチしたりすることで、その現象が起こる仕組みの解明に取り組んでいます。
末松ゼミではこんなことを学んでいます!
全体ゼミと研究報告会に分かれています。全体ゼミでは、「力学系」と呼ばれる数理科学の教科書を輪読して、状態の安定性を数理科学で解析するための知識を身に付けています。研究報告会では、各自の研究テーマについて実験や解析を行った結果を報告し、みんなで議論しています。テーマの例としては、ミドリムシの模様形成、リズムを刻む化学反応、水面で運動と停止を繰り返す防虫剤、枝のように広がる塩の結晶成長などがあります。


リズムを刻む化学反応の動画
アピールポイント
各自で実験や解析した結果に対して、みんなで議論をして考察を深めていくというのがこの研究室の特徴です。また、似たような研究をしている人と一緒に実験を行ったり、みんなで実験器具を共有したり、共通の解析ソフトを使ったりする中で、助け合いながら仲を深め合える、アットホームな研究室です。また、冬休み前には他の研究室と合同でゼミ合宿を行うので、いろいろな人の研究を聞いて、知識の幅を広げられ、他の研究室の人たちと親睦を深めることもできます。

ゼミの雰囲気
雰囲気がとても明るいところがこの研究室の良いところです。楽しみながら、助け合って実験を進めていける環境が整っている点も魅力の一つです。また、やるときはやる、メリハリがしっかり付いた研究室で、充実した日々を送れます。さらに、大学院生や特任講師の先生、ポストドクターがゼミに参加してくれるので、多くの知識や情報が入ってきて、とても面白いゼミです。

先生の紹介
化学を専攻している先生ですが、数学にも精通していて、私たちの研究に対してさまざまな観点からの助言をしてくれます。一方で、研究以外の相談などにも親身になって乗ってくれる、お兄さんみたいな先生です。

私はこんな理由でゼミを選びました!
総合数理学部現象数理学科に入学して、1、2年生の時に数学の基礎を学ぶ過程で、数学を自分の好きな分野に応用したいと考え始めました。数学が好きでこの学科を受験したのですが、同時に生物にも高校生のころから強い興味を持っていて、数学を生命現象の理解に応用したいと考えていました。そんな時に、末松先生の研究室では、生物現象の仕組みを、実験と数理の両面から解析していることを知り、自分のやりたいことに合致していたため、末松研究室を選びました。

末松ゼミあれこれ
男女比・人数
男性5人 (OB・OGを含めると、男性17人:女性4人=21人)

OB・OGの主な進路先
損保や教員、銀行員、公務員など 教員を志望している人や、プラネタリウムや博物館で働くことを目標にしている人、エンターテインメント業界で活躍したい人など、さまざまな目標を持った学生が在籍しているので、いろいろな目線で議論をすることができます。
研究室の秘密道具・グッズ
光学&電子顕微鏡、3Dプロッター、恒温振とう機

紹介者(写真右)と末松先生
私の研究テーマ 家の近くの池や川など、どこにでもいる微生物であるミドリムシは、近年、バイオ燃料や栄養食品として注目されています。実はあまり知られていませんが、ミドリムシの培養液に下から光を当てると、ミドリムシの集団にはリーダーがいないにもかかわらず、全員で規則的な模様を作ります。私はその仕組みについて、遺伝子や生体分子を解析するのではなく、「数理科学」を使って解明することに挑戦しています。
ミドリムシのパターン形成の動画(ミドリムシの生物対流パターン~Bioconvection of Euglena)
ミドリムシのパターン形成の説明動画(微生物(ミドリムシ)の集団が作る規則的な斑点模様)
MEIJI NOWでは、Twitterアカウント(@meiji_now)で日々の更新情報をお知らせしています。Twitterをご利用の方は、以下のボタンからMEIJI NOW公式アカウントをフォローして、情報収集にご活用ください。